ホーム » 小説 » 小説/な行 » 脳光速―サイモン・ライト二世号、最後の航海(田中啓文)

550 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/26(日) 16:06:58
昔読んだSF短編

人類は宇宙に進出していたが、ある時から人類は「目に見えない怪物」に襲われるようになる
怪物に襲われた人間は、植物人間のようになって死(?)んでしまう
その現象は始めは地球から一番離れた宇宙の植民地で起こっており、やがてだんだん地球の方へと近づいてきた

人類が調べた結果、怪物を撃退(一事退けるのが精一杯)するには、
何百人もの人間の意識を連結させて撃ち出してぶつけるしかないと分かり、人類は対怪物用の宇宙船を作った
宇宙船には、一定期間ごとに無作為に選出された人間の脳が何百人分も詰まれた。
また一定期間が過ぎれば、脳は元の身体に戻れる決まりだった

しかし、ある権力者の恋人が選出されてしまい、権力者は恋人の脳の変わりに猿の脳を宇宙船に乗せた
その事が原因で宇宙船には異常が起こる。宇宙船の船長は、船員が止めるのも聞かず、
猿の脳を破壊するために手当たりしだいに次々と脳を叩き壊していく
やがて猿の脳の破壊に成功するが(よく見ると形が全然違った)、その直後にセンサーに怪物の反応が出る

脳の数が足りず、怪物に対して攻撃が出来ないため、船長は船員達を次々と捕まえて脳を取り出して装置に収めた
船長自身も機械に任せて自分の脳を取り出し、怪物へと攻撃を行なった

しかし、脳の入れ替えがあったため、怪物への攻撃用の装置に異常が起き、爆発的な威力を発揮した
それによって怪物は消滅する。宇宙船は爆発した

脳は宇宙船の爆発に巻き込まれて消滅してしまうが、撃ち出された意識だけは残った
いくつもの意識は個を消失し、同化して一つの集合体になった
やがてブラックホールに飲み込まれた意識の集合体は、時間を遡った別の場所まで飛ばされる

人間らしい知性を失った意識の集合体は、ただ「人類が恋しい」という一念で人類を探して宇宙をさ迷うようになる
やがて集合体は銀河の辺境で人類と遭遇する。集合体は歓喜し、人類に抱きついた
集合体に触れられた人類の意識は脳から引きずり出され、集合体へと同化された
その後集合体は人類から「目に見えない怪物」と恐れられるようになった


551 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/26(日) 17:57:07
無限ループは後味悪いよね

552 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/26(日) 18:07:26
一見無間地獄っぽく見えるけど、その世代の人類は危機を脱している。
(怪物は過去にさかのぼっている)
ので、脳をつぶされた当事者は気の毒だけど人類全体で見たらグッドエンドじゃない?

553 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/26(日) 18:19:17
>>550
この小説の一番の見所はタイトル。
脳梗塞ならぬ「脳光速」という。

この作者、ひたすらダジャレSFを書いてる。


595 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/28(火) 01:46:22
>>550
田中啓文か

 

銀河帝国の弘法も筆の誤り (ハヤカワ文庫JA)
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