銀河を駆ける呪詛 あるいは味噌汁とカレーライスについて(田中啓文)
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535 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/26(日) 06:00:28
- 昔読んだSF短編
地球人が宇宙進出している時代の話。地球人の乗った宇宙船の集団が、宇宙人の乗った宇宙船と遭遇した
宇宙人は、昔人類が宇宙に送った地球人のデータ(フィクションじゃなくて、
現実で実際にそういうのを宇宙に出してるらしい)を見て、それからずっと地球人を探していたと言った
宇宙人が地球人を探していたという事実に人類は歓喜したけど、宇宙人は続けてこう言った
「データを見て、こんな美味しそうな生物は他にいないと思いました。では早速食べさせてもらいます」
宇宙人の船から巨大なアームが伸びて来て、人類の船の一つを捕まえると、中に引き釣り込んでしまった
人類は慌てて逃げ、その後宇宙人と人類との戦争に発展する
大挙して押し寄せる宇宙人に人類は次々と食われていった
人類の司令官は他の宇宙人との通信に成功し、その宇宙人に助けを求めた
しかし、その宇宙人は「我々は実体の無い意識だけの存在だから助けるのは無理」と言い、さらに
「人類を食うのは悪いことではありません。むしろ我々から言わせてもらえば、
“死”を認識できない生物を殺して食べている人類の方が残虐」と言った
司令官は「宇宙では下等生物を食べるのは悪いことだったのか。知らなかった」と思った
その後人類は滅んだ
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537 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/26(日) 07:26:42
- >>535
つーか、話の内容を吟味するにベジタリアンは残虐って事ですね
わかります
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595 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/28(火) 01:46:22
- >>535
田中啓文か
「銀河を駆ける呪詛 あるいは味噌汁とカレーライスについて」
これオチの駄洒落の為だけにやってるしなあ…タイトルからしてアレだし
収録されてる短編集のタイトルも「銀河帝国の弘法も筆の誤り」とかナメてるし後味が悪いと言うよりは読後の脱力感が凄かった
お前これ言いたいだけじゃねーか、って言う