ホーム » 小説 » 小説/は行 » 初つばめ(藤沢周平)

593 名前:本当にあった怖い名無し :2010/09/28(火) 00:36:59
たしか藤沢周平の時代小説。

両親が亡くなって姉弟が残された。
姉は弟を養うために必死で働き、いかがわしい店に勤めたこともあった。
やがて弟は大きな商店に奉公へ出て、そこで順調に出世していった。
姉は弟の成長を喜んだが、自分のようなものが弟の周りをうろついては
迷惑になると陰から弟の幸せを見守っていた。

やがて大人になった弟は、大店の娘を嫁にもらって店を一軒任されることになった。
弟夫婦がその挨拶に来る日、姉は朝から心待ちにしていた。
日が暮れる頃、やっと弟夫婦がやってきた。
姉は二人を歓迎して家に招き入れようとするが、弟は玄関口で断る。
「これから嫁実家で祝いをしてくれるから姉と過ごす時間はない。
今日は姉に頼みがあってきた。悪いが結婚式には出ないでくれ。理由は…わかるだろう?」
弟のいいざまに姉はショックを受ける。
言われなくても結婚式に出るつもりはなかった。
自分が表に出ては弟に迷惑がかかる、だからせめて今日は弟の晴れの日を
精一杯祝いたい、そんな気持ちで朝から待っていたのだ。

姉はあまりの仕打ちに声を荒げ、二人を追い出した。
弟の妻となる女は最後まで一言も口をきかなかった。

って話。姉があまりにも不憫…

 

夜消える (文春文庫)
夜消える (文春文庫)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...