ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 最後の言い訳(曽根圭介)

699 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/05(金) 20:19:58
なんか前に読んだ短編。

市役所に勤める主人公はごみ屋敷の処理に駆り出されることになった。
現場に着くとひどい悪臭がし、老人たちが張り切って手伝いに来ていた。

主人公の回想を交えながら話は進む。

小学生の時に父が死んだ。
暴動が起こり、祖母の家に行った母を心配して迎えに行き、家を出たところで襲われて食われてしまった。
主人公は父に香水を振り掛けられ、絶対家から出てはいけないと言われており、
窓から父が食われるのを見ていた。
父が親切にしていた中華料理屋の主人や近所の人が列を作って父を食べていた。

ある時死者が生き返った。
蘇生者と呼ばれる彼らは灰色の皮膚をして普通の食事をせず、生きた人間の匂いを嗅ぐことができる。
生きた人間の肉が一番のごちそうなのだが、しかし理性があるので普段はそんなことしませんよ、という風に生活している。

最初は蘇生者は少数でまわりからさけられていた。。
近所の中華料理屋の夫婦は蘇生者になった途端に客が来なくなったが、主人公の父だけは外食というとそこに通い続けた。
普段は優しい父が主人公がゾンビの作った料理は食べたくないと言ったときだけは主人公に手を挙げた。

蘇生者になった近所のおじいさんは子供好きだったのに子供からさけられるようになった。
そんな優しいおじいさんも暴動の時にこっそりと人肉を食べていた。

主人公の担任は蘇生者になったが死んだ時に顔を食べられていた。
顔が半分ないまま仕事を続けたが、まわりからの抗議にあい学校をやめていった。


700 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/05(金) 20:21:01
主人公は太っていてのろまだったので学校ではいじめられていた。
しかしある席替えの時に美人で勝気な少女が主人公を自分の隣に座らせた。
実は少女は肉嫌いで給食で肉が出ると主人公によこし、代わりに少女の好きなおかずをさらっていった。
運動会でクラスの足をひっぱる主人公が休もうとするとそれを怒ったりもした。
しかし少女は転校してしまう。
主人公は卒業文集をつくる係となり、転校していった少女からも原稿をもらい、それを届けにいった。

やがて蘇生者が人間を襲う暴動が起き、父は死に、母は蘇生者となった。
暴動のこともあり蘇生者は隔離施設で生活することになった。
主人公は祖母と暮らしだすが、蘇生動物の肉で作った加工食品が通常の肉と偽装されて社会に出回ったせいで
蘇生者が激増、主人公と祖母も蘇生者となり施設にいく。

そして蘇生者はどんどん増え、とうとう蘇生者の方が多くなる。

隔離施設は解散して蘇生者は社会に戻った。

生の人間はどんどん減り、蘇生者は養殖の人間を食べて暮らしていた。


701 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/05(金) 20:22:16
ごみ屋敷の処分がはじまり、老人たちはここに生きた人間がいるに違いないと言い出す。
養殖とは違う生の人間の匂いがする、それをごみの匂いで隠しているんだと。
それは本当で、そこには蘇生者ではない女性が1人おり、みんなで捕獲し縛り上げた。
野良なんだから食べましょう、それくらいいいじゃないですかと詰め寄られ、
事なかれ主義の主人公はダメとは言えなくなる。

外側はゴミだらけだが、部屋の中はきれいだった。
そこで主人公は小学生の少女の写真を見る。
それは自分の初恋のあの勝気な少女の写真だった。
近くに自分の届けた卒業文集も落ちていた。
その時の作文のテーマは20年後の自分。
主人公はその作文の中で大事な人を守れる人間になりたいと書いていた。
縛り上げた女のところに行くとやはり彼女はあの少女だった。
彼女は肉を食べなかったので感染せずに生きていた。
普通に暮らしていたら匂いでばれてしまうので家をごみ屋敷にしていたがとうとう見つかってしまったと話す。

蘇生者になった自分の手は冷たく外見も小学生のままだったが、生きた人間の彼女は年齢をとっており暖かかった。
もういい、もう1人で生きていくのに疲れたという彼女に君を決して食べさせることはしない!と主人公は誓う。

ごみ屋敷の処分という話の時には手伝いにもこなかった近所の人間も
生きた人間を食べられるらしいという話を聞いてぞくぞくと集まってきた。
大鍋いっぱいのいい匂いのする料理が運ばれてくる。

やっぱり生の人間は養殖とは違うという会話が聞こえる中で主人公も料理を食べはじめる。
言い訳をするようだが主人公は本気で彼女を助けるつもりだったのだ。
しかしあの匂いに逆らえるわけなかった。
彼女は美味かった。


702 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/05(金) 22:13:31
時系列バラバラすぎだろ

704 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/05(金) 23:15:56
最後いきなり料理が出てきたり、話の構成の流れというか、本筋以外のところでなんか後味悪いねw
主人公は小学生の姿で役所に勤めていてもおかしくない世界ということなんだよね?

715 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/06(土) 15:08:20
>>701
ネタが古いけど、最後のまくし立てるような展開が

しかしあの匂いに逆らえるわけなかった。
彼女は美味かった。 スイーツ(笑)

に見えてきた。

 

熱帯夜 (角川ホラー文庫)
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