ホーム » 小説 » 小説/や行 » 野菜ジュースにソースを二滴(蒼井上鷹)

830 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/08(月) 19:20:08
思い出した短編。告白の原作が受賞して雑誌に掲載された時に同時に載ってた気がする
「野菜ジュースにソースを二滴」かなりうろ覚えだけど、題名がかっこ悪いからむしろ記憶に残ってた

主人公は大学時代に野菜ジュース愛好倶楽部みたいなのに所属していた
卒業後も倶楽部のメンバー達は部長の家に集まって野菜ジュースパーティーをしていた
部長は倶楽部のメンバーだった美人と結婚していたが、
ある時、嫁はパーティーの翌日に交通事故を起こして死んでしまっていた

嫁の死からしばらく経ったある日の夜、部長の家でパーティーが開かれた
部長、主人公、男(以下A)、女(以下B)で飲んでいると、部長が急に神妙な顔になり、こう言った
「俺の嫁は前回のパーティーの翌日に交通事故を起こして死んだだが、
 それは前回のパーティーで毒物を盛られていたからだ。毒を盛った犯人はこの中にいる」
「俺はその『犯人』が飲んだジュースに毒を盛った。その毒の解毒剤はここに有る。
 犯人は、死にたくなければ罪を認めてこの解毒剤を飲め」

部長は終始主人公を睨んでおり、主人公は急に体調が悪くなる(暗示とかじゃなくてガチで)
主人公が毒を盛られたのは明らかだった
主人公には嫁に毒を盛った記憶など無く、ただ理不尽な状況に苦しむだけだった
他のメンバー達も主人公が毒を盛られたのだと勘付き、主人公を白い目で見た
その後、部長は気絶してしまう(理由は忘れた)
我慢できなくなった主人公は解毒剤に手を伸ばすが、それをメンバーの一人であるAが先に取ってしまい、
解毒剤は主人公の目の前でAに飲み干されてしまった
つづく


831 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/08(月) 19:21:06
つづき
Bが「あなたが犯人だったの?」と聞くと、
Aは「いや、俺は犯人じゃない。嫁を殺した主人公は死ぬべきだ」と言った
主人公は絶望する
Bが言った「昔、こんな小説があったわ。毒Aを全員に盛り、毒Bを『解毒剤』と偽って飲ませる・・・」
Aも体調が悪くなり(暗示とかじゃなくてガチで)、苦しみ出す
主人公の体調は悪化していき、主人公は死を覚悟した
薬物に詳しいらしいBは「おそらく毒Aと毒Bは両方が合わさらないと致死性はもたない」と分析し、主人公とAを介抱する
部長とAは気を失ったままだったが、体調が戻った主人公は気を晴らすためにそのまま外に出て車に乗って走り出した

主人公は、前回のパーティーで皆が寝ている夜中にこっそり
部長宅の冷蔵庫からジュース(毎朝ジュースを飲む部長夫妻の私物)を取り出して飲んだことを思い出し、
それを部長に見られていて疑われたのだろうと思った
そして、真犯人が誰か分かってしまった
嫁に毒を盛った真犯人は嫁自身だった
主人公は、部長のボトルを飲んだつもりが嫁のボトルを飲んでしまっており、
焦った主人公はボトルを元に戻す時に部長と嫁のボトルの位置を入れ替えてしまっていた
この時点で部長のボトルには毒が入れられており、
翌朝、嫁は自分で毒を入れた部長のボトルを間違えて飲んで出かけたのだ
主人公は事実を伝えようと部長宅に電話をかけたが、やはり言うことができなかった
終わり

真相が唐突に見えるかもしれないけど、実際にはちゃんと細かく説明されてたり付箋とかあったりした気がする
ってかうろ覚え


832 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/08(月) 19:40:29
大学の野菜ジュース同好会、卒業後も野菜ジュースパーティーって設定が
そもそも唐突すぎてなんかギャグみたいw

 

二枚舌は極楽へ行く (双葉文庫)
二枚舌は極楽へ行く (双葉文庫)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...