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15 名前:阿刀田高 2/1 :2010/11/12(金) 11:13:42
阿刀田高「恐怖コレクション」より

ある男の妻が亡くなり、5歳くらいの男の子が残された。
程なく男は、美しく気だての良い女と再婚した。
新しい妻は男の子になんの偏見もなく愛情を注ぎ、男の子も本当の母のように、新しい母になついた。

ある夜、子供は布団の上に異様な重さを感じて目を覚ました。
父はその夜出かけていて、母は隣りで寝ているはずだった。
顔の上に、真っ青な顔をした妖鬼がいた。
耳まで裂けた口、赤く光る目、髪を振り乱してかぶさり、身動きが取れない。
必死に母を呼ぶがいっこうに答えがない。
妖鬼は布団の上から柔らかい異様なものを手に取り、ペタリペタリと子供の頬を打った。
「お母さん、怖いよ」そう叫んで気を失った。

翌朝男の子は母に話したが、母は優しく頬をなぜ「悪い夢を見たんでしょう。」と微笑むばかりだった。
しかしその夜も妖鬼は現れた。
父も「夢くらいで驚くな」と叱るばかりで取り合ってくれない。
母は「私の愛情がたりないせいかしら。」と涙ぐんだ。


16 名前:阿刀田高 2/2 :2010/11/12(金) 11:23:05
子供は次第に元気を失い、無口になりやせ衰えた。

日時が流れ、男はやっとことの重大さに気付き、家の中を探してみると、
子どもの言った通りの妖鬼の面が、押し入れの片隅から現れた。

頬を撫でた異様な物体がこんにゃくであったと思いあたるのに、そう時間はかからなかった。


17 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/12(金) 11:53:08
新しい奥さんがやってたってこと?

18 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/12(金) 12:20:20
良い奥さんと思われたかったけど子供は邪魔だったわけね。乙
細かい事言うと、分母が増えていくのはおかしいよ~

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