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40 名前:つかずの鐘 1/2 :2010/11/13(土) 07:51:44
民話です。

ある海辺の村の話。その村のお寺には鐘がなく、皆で寄付を募り新しく寄進することになった。
太助という男が、妻と赤ん坊の3人で暮らしていたが、貧しく、生活は苦しかった。

ある日、太助の留守中に、鐘の寄付をして欲しいと、村の男がやってきた。
一銭のお金もないので妻は断ったが、
「村の皆が協力して有り難い鐘をこしらえようとしているのに、この家だけ寄付をせんのでは困る。」
と、男は食い下がった。

妻は困り果て、帰って欲しい一心で
「うちにある価値あるもの、大事な宝といえばこの子だけです。
 どうしてもというならこの赤ん坊をお連れ下さい。」
と言った。男は渋々帰っていった。

やがて鐘の鋳造が始まったが、奇妙なことが起こった。

鐘の一カ所に穴があいてしまうのだ。
それは赤ん坊のような形をしていた。

鋳造をやり直したがまた穴があいた。
寄付を募った男は、太助の妻の言葉を思い出していた。


41 名前:つかずの鐘 2/2 :2010/11/13(土) 08:11:45
3回目の鋳造が行われようとしている時、太助の赤ん坊が行方不明になった。
夫婦は必死で赤ん坊を探したがみつからず、太助と妻も村から姿を消した。
程なく3度目の鋳造が行われ、鐘を型から外すと何事もなく仕上がっていた。
喜んだ村人達は、早速鐘を寺に奉納した。
しかし、鐘をついたとたん急に海が荒れだし、船が波に飲み込まれた。
その後も鐘をつくたびに海が荒れ、鐘の音に混じって赤ん坊の泣き声がした。
それから鐘は、二度とつかれることはなかった。

43 名前:40 :2010/11/13(土) 11:01:48
別バージョンで、
富豪なのに寄付を断り、鋳造の日に見物をしていたら、
誤って子供を鋳造している釜のなかに落としてしまうというのがあるんだけど、
母親が赤ん坊を落とすなんて考えられないし、母親に過失があるような話と2つ残ってることが、
なにか隠された真実があるように思えてしまう。

44 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/13(土) 12:39:19
鐘というか、鋳造が上手くいかないとき、人身御供を捧げる話は世界各国でみられるみたい
どっかの本には人体に含まれるカルシウムが作用しているかもねとか書いてあった

エミレ鐘 恵恭王7年(771年)完成
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j-2006/06/0606j1216-00001.htm
石川県の昔話
http://toriya.e-monda.com/bunka/mukasi/mukasi21/mukasi138.htm

干将・莫耶(剣)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B2%E5%B0%86%E3%83%BB%E8%8E%AB%E8%80%B6


45 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/13(土) 12:50:15
>>43
自分が知ってるバージョンは赤ん坊でなく幼児(男の子)だったから
(寄付うんぬんや祟りの後日談等の設定は特には出てこない)、
物珍しい作業現場では普通に好奇心からウロチョロしてそう。

いずれにせよ、ポイントは誰の過失かというストーリーの流れじゃなく、
「鐘って近くで大音響を聞くと、低い音に混じって乳幼児の泣き声みたいな甲高い残響がしね?」と
ふと気付いた誰かが言い出して「ああ、そういえば、あるあるw」みたいに皆が共感を得たところから出発し、
怪談発生の自然な流れとして「子供が鋳込まれている」というプロットが出来上がり、
「じゃあ、子供が鋳造の釜に入るという事態が発生した経緯は?」というそこに至るプロセスは
後付けで創作されたんじゃないかと思う。
だから、「子供が鐘の鋳金に混じる」「鐘を撞くと泣き声が聞こえる」というプロットは共通してるのに
ストーリーは複数のバージョン(貧乏⇔富豪と正反対だったり)がある、と。


50 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/13(土) 14:57:57
現実的に考えると、人体のような異物が混入したらロクな品質にならないと思う。

51 名前:本当にあった怖い名無し :2010/11/13(土) 15:18:10
((゚Д゚ll))

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