ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その120 » ミノタウロスの皿(藤子・F・不二雄)

462 名前:本当にあった怖い名無し :2011/02/21(月) 21:49:11.35
藤子不二雄のAさんとFさんは、どっちも後味悪い作品群を残してるけど、
AさんとFさんとで後味悪さの種類が全く違うのが面白いよね。
Aさんのは「笑うせぇるすまん」に代表される理不尽系。
読後には「イヤなもん見ちゃった」って気分になるのに、結局また怖いもの見たさで読みたくなる系。
Fさんのは理詰めの展開の末に、その世界での当然の帰結としての「悲劇」を体験させられる感じ。
物語の最初の部分に「異常の種」みたいのが仕込まれていて、あとは極めて理知的に話が進む。

とりあえず、このスレでも常連のFさんの後味悪話の代表作の一つ「ミノタウロスの皿」あらすじ。

宇宙船で事故が発生して主人公以外の乗組員が全員死亡するが、
母星にSOSを送り続けていた主人公は餓死寸前辛うじてに母星と連絡が取れる。
ただし、母星が救助に来られるのは一か月後との返信を受け、主人公は絶望する。
しかし奇跡的に地球型の惑星に不時着することができ、そこでのんびりと母星からの迎えを待つことに。
不時着した星は牛型の生物が支配層として君臨し、人間型の動物を家畜として飼育している世界だった。
家畜である人間型美少女に淡い恋心を寄せるようになる主人公だったが、
美少女は近く、国を挙げての大イベント(建国祭かなにか?忘れた)のメインディッシュとして屠殺されることが決定していた。
主人公はその星の有力者たち(牛型生物)や、美少女本人に「人間を殺して食べることの残酷さ」を説いて回り
美少女の命を救おうと奔走するが、誰も、殺され食べられる美少女本人でさえも主人公の話を理解できない。
地球では「人が牛を食べる」のは当たり前であるように、その星では「牛が人を食べる」のは日常的なことでしかないからだ。
祭典当日、主人公は秘かに携帯していた銃を構えて強硬策に訴え美少女を救出しようとするが、
美少女本人に全く逃走の意志がない為、計画は失敗に終り、美少女は誇らしげな笑顔で華々しく屠殺場へと消えて行った。

母星からの救助船に回収された主人公は、待望のステーキを食べながら泣いた。


464 名前:本当にあった怖い名無し :2011/02/21(月) 22:30:24.22
>>462
変に牛文明が発達してて、血液を麻酔兼食べるときのソースに入れ替えたり、
人工心肺に首だけ繋ぐからすぐに死なないで自分の肉の味についての賛辞を聞きながら…
ってのを「本人が」名誉として望むんだよね。
大祭のメインとしてすごくおいしければ歴史にも名前が残るから。

救出(主人公にとってだけ)シーンのかみ合わない会話が後味悪すぎw
御輿の上にいて、周囲の音楽とかで主人公の声は聞こえない
「こっちへ飛び降りろ!受け止める!」
「え、なあに?聞こえないわ」
「俺を信じろ!絶対逃きるから!」
「そうでしょ!私おいしそうでしょ!」
「助けてと言ってくれ!」
「お皿の近くに座ってね!いっぱい食べてね!」
そして誇らしげに満面の笑みで会場に運ばれていく美少女…

F先生のこういう後味の悪さが大好きだw

 

ミノタウロスの皿 (小学館文庫―藤子・F・不二雄〈異色短編集〉)
ミノタウロスの皿
(小学館文庫―藤子・F・不二雄
〈異色短編集〉)
藤子・F・不二雄大全集 SF・異色短編 1 (藤子・F・不二雄大全集 第3期)
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