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159 名前:本当にあった怖い名無し :2011/03/27(日) 03:37:05.70
短編小説「もうひとりのシーリア」

スミスは、アパートの自分以外の住人に異常に関心を持っていた。
住人が留守の間にこっそり部屋に忍び込んで、私生活を嗅ぎ回って満足していた。
スミスの真下の部屋にシーリアという女が越してきたので、
さっそくその部屋に忍び込んだけど、まったく生活臭がない。
不思議に思って、自分の部屋のクローゼットの床に覗き穴を作って監視し、勤務先にまで後を付けていった。
ある日スミスが階下を覗いていると、シーリアが帰ってきた。
シーリアはベッドの下に隠してあった人間型の皮のようなものを取り出すと広げて、その額にじぶんの額を付けた。
するとしだいにシーリアの体がしぼんでゆき、かわりに皮のほうが膨らみ、ついに皮はシーリアの姿になった。
新しいシーリアはぺちゃんこになったもとのシーリアをたたんでしまった。
どうやらシーリアはそうやって体を入れ替えていることで、
ほとんど何も食べずとも疲れを回復し生命を維持しているらしかった。
スミスはふといたずら心を起こして、シーリアの皮を隠してしまい、様子をうかがった。
その日のシーリアはひどく疲れているようで、いつもと違ってあわただしく皮の隠し場所を探った。
しかし皮は見つからず、彼女はパニックになって、しまいにはベッドに倒れ、とても具合が悪そうな様子になった。
何日かして、もうこのままでは彼女はだめだとスミスが思った瞬間、まぶしい光と共にシーリアは燃えて消えてしまった。
新聞には女性が謎の失踪という記事が載り、スミスはアパートを引っ越した。

なんにも悪くないのにいたずら心で殺されてしまったシーリアが気の毒。
彼女が苦しむ様を何日も穴から覗いていたスミスにはなんの報いもない。


160 名前:本当にあった怖い名無し :2011/03/27(日) 16:02:18.17
偽装した侵略宇宙人から地球を救ったとも読める

161 名前:本当にあった怖い名無し :2011/03/27(日) 17:19:05.04
その発想はなかった

163 名前:本当にあった怖い名無し :2011/03/27(日) 21:40:36.26
>彼女が苦しむ様を何日も穴から覗いていた
この辺とか十分後味悪いわ
どういう感想もとうが自由だが、一々報告者に突っかかるような言い方するくらいなら黙ってろよ鬱陶しい

165 名前:本当にあった怖い名無し :2011/03/28(月) 00:49:56.25
もとが短編小説らしいから、そこらへんのモヤモヤも含めて
唐突に理不尽な空間にポンと放り出される居心地の悪さ、みたいなものを味わうってのが
この作品の基本的な楽しみ方なんじゃないかな。

166 名前:本当にあった怖い名無し :2011/03/28(月) 01:00:22.37
自分も>>160思ったよw
描写にもよるよね。寓意や暗喩が強くて都市型の隣人として描いてるか、
不気味なクリーチャーとして描いてるか

 

不思議のひと触れ (河出文庫)
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