ホーム » 小説 » 小説/は行 » ボトルネック(米澤穂信)

418 名前:本当にあった怖い名無し :2011/06/13(月) 18:18:32.58
米澤穂信「ボトルネック」
うろ覚えなのでところどころ正確でないかも

高校生の主人公リョウ。両親はそれぞれ浮気をしながら世間体のためだけに
離婚せず、些細なことで罵り合う日々。
兄は受験に失敗し、いわゆる自分探しの旅に出て事故に遭い昏睡の後死亡。
完全に崩壊した家庭の中でただ一つ救いだった恋人は3年前に事故死。

最近やっと気持ちに整理がついたリョウは、恋人が死んだ現場(崖)に出向くが
そこで突然めまいを起こして意識を失う。
気がつくと現場から遠く離れた自宅近くのベンチに横になっていた。
訝しく思いながら帰ると見ず知らずの女の子が家の中にいて、ここは自分の
家だと言う。いろいろ話しているうちに、ここはリョウのいた世界とそっくりで
かつリョウのかわりにその少女(サキ)が存在している世界だと気づく。

サキと話したりあちこち出かけたりしているうちに、二つの世界の細かいけれど
大きな違いを知らされていく。
サキの世界では両親は、決定的な修羅場を迎えつつもそれを乗り切って、今は
仲良くやっている。兄も受験に成功して無事大学生活を送っている。
時々行ってた食堂の店主は、病気で死んだはずなのに九死に一生を得ていた。
そしてそれは、直接的にも間接的にもサキが関わったことで好転していたのだった。


419 名前:本当にあった怖い名無し :2011/06/13(月) 18:19:46.35
最大の驚きは死んだ恋人が生きていたことだった。
これも実は嵌められて殺されたのに近い事故死だったのを、こちらの世界では
それを察知したサキが介入して助けていた結果だった。

自分があまりにも無力な事を思い知らされてふらふらと歩きだすリョウ。
気付くと、元の崖に立っていた。恋人が自分を呼んでいる気がする。
このまま呼ばれるままに終わらせるか、絶望のままに続けるか。
その時母からメールの着信があった。

「親に恥をかかせるだけなら戻ってこなくてもいいです」

家庭環境的にしょうがないとはいえ、この主人公はほんとに暗くてじめっとしてて
後ろ向きで、それと対比してサキは明るい感じに描かれてて、読んでるこっちも
まあサキのいる世界の方がどう考えてもいいよねって気分になってしまった。

 

ボトルネック (新潮文庫)
ボトルネック (新潮文庫)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...