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828 名前:本当にあった怖い名無し :2011/09/02(金) 23:03:27.55
平山夢明の他人事
既出だったらすまん。

主人公の男と妻と2~3才の娘が、人通りの少ない山道で崖から車ごと落ちてしまう。
主人公の意識が戻ると、車は落下で逆さま、自分の片足は車に挟まれた状態で身動きが取れなかった。
助手席の妻はもっと酷い状態で、動けないばかりか目も見えなくなっていた。
身動きの取れない主人公と目の見えない妻の二人で、娘がどこにいったか必死で探す。
そこに崖の上のほうから見知らぬ男の声がする。車中からは姿は見えない。
男は大丈夫ですか?と訪ねてくるが、どこか状況に不似合いな他人事のような雰囲気。
取り乱している妻が必死に、娘が事故現場の近くにいないか探してくれるように男に頼むが、
男は何故か面倒くさそうに返事をする。
その後も不真面目な態度の男に妻が激昂するが、男も妻をビッチ呼ばわりしたり、
車から投げ出され崖の上にいた娘を見つけても、
手当てもせず腸がいっぱい飛び出てるし助からないよとかいって挑発してくる。


829 名前:本当にあった怖い名無し :2011/09/02(金) 23:05:01.14
主人公は金あげるから警察に連絡してとかあれこれ頼むが、どれも意味不明な屁理屈で返される。
その内主人公は、男の声が数時間前に休憩したドライブインで会った男に似ていることに気付く。
ドライブインの男は主人公の居ない隙に妻に話しかけてきたので、
わざと聞こえるように変質者よばわりしてやった男だった。
主人公はドライブインでのことを謝罪するが男は聞き入れない。
その内に妻はどんどん衰弱していく。男は娘も早く助けないと虫の息だと告げる。
何度も謝罪し助けを呼ぶように頼む主人公に、
男は「そんなに助けたければ、自分の足を切ってここまで登ってこい」と言って金鋸を投げてよこす。
主人公はキレて、妻や娘を助けたい気持ちより、男を殺したい気持ちで、自分の片足を切断する。
大出血しなが主人公が崖まで登ってくると、娘はもう死んでいて、
その傍らにはドライブインの男とは全く別の見知らぬ男が首を吊っていた。
主人公はこんな無意味な死があるだろうかと呟いて死ぬ。

 

他人事 (集英社文庫)
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