ホーム » 小説 » 小説/か行 » 崖の国物語(ポール・スチュワート)

295 名前:1 :2011/10/22(土) 04:07:31.28
マイナーだけど「崖の国物語」の主人公の1人トウィッグの話が後味悪かった
前提としてこの物語には独特の法則や文化がある
例:暖めれば浮き、冷やせば重くなる浮遊石を用いた飛空船や、浮遊石の上に建てられ
鎖で地上とつながる学術都市サンクタフラクスなど。また崖の国という名からわかるように
サンクタフラクスやその下の地上町を越えると深い崖になっており、その遥か反対側は
崖の国を貫く大河の源があるとされるがたどり着いた者はいない

捨て子だったトウィッグは実の父クウィントと再会するが、母なる嵐を大河の源へ送るよう
命じられる(母なる嵐とは大河の源を潤す嵐で、源まで届かなければ大河は枯れ
多くの生物が滅びる。嵐が源まで行くにはサンクタフラクスが邪魔なので鎖を切って
空へ飛ばさなければならない)
その直後嵐に巻き込まれたトウィッグと仲間たちは国中に散り散りになった上
モーギン(ヒロインで長命な種族)以外の記憶が無くなる
やっとのことで仲間たちと再会し、大河の源にたどり着いたトウィッグは
そこに飛ばされていたモーギンから使命を教えられ、無事サンクタフラクスを空へ放ち
母なる嵐を通過させる。その後新しい飛空船でモーギンを迎えに大河の源へと向かう


297 名前:2 :2011/10/22(土) 04:09:12.91
それから数十年たち、司書勲士(いろいろな場所に派遣され見聞を深める組織)の
ルークは森の中で老人と出会う。彼こそがトウィッグだった。
トウィッグと仲間たちは大河の源へ向かう途中で乱気流に巻き込まれ森へ墜落し
徒歩で向かおうとするも疫病で仲間たちは全滅、瀕死のトウィッグ自身は近くの村の少女に
助けられた。仲間も飛空船も失ったトウィッグは旅をあきらめ少女と結婚するが
モーギンを忘れられず、老いてなお森をさまよう。トウィッグはルークの冒険に同行するが
途中でおきた戦いで致命傷を負い、
死に際に現れたシュゴ鳥(孵化に立ち会ったものに加護を与える幻の鳥)に大河の源へ運ばれる。

更に300年たち、ルークやトウィッグは伝説の人として語られるようになった時代のこと。
大河の源へやってきた少年ネイトは苔むした墓を守る老人に出会う。
彼はトウィッグであり、ネイトに昔話をする。
シュゴ鳥に連れられて大河の源へ戻ったトウィッグだが、目の前でモーギンを
マヨイ族(他人の心が読める)に殺されてしまう。マヨイはモーギンが一途に
トウィッグを信じて待ち続けていると知りつつ彼女に恋していたが、トウィッグに
奪われるなら、と彼女を殺してしまったのだ。復讐に燃えるトウィッグだが
心を読まれるためマヨイに近づけず敵討ちも出来ない。またなぜか大河の源から
出られない上、死ぬことも無いので一人でモーギンの墓守として300年生きていた。
実はネイトはトウィッグの子孫であり、ルークはトウィッグの孫だった。
トウィッグが生きているのはこれまでの歴史を後の世代に語り継ぐための天の意思によるもので
語り終えるとトウィッグは光の粒となり消えてしまう。

長くてごめん、10巻ある話のダイジェストなんだ
モーギンを迎えに出発する3巻ラストの描写が明るいものだから無事彼女と会えたと思ったんだ
なのに会えず、せめてシュゴ鳥に連れられてモーギンに看取られるかと思いきや
看取る側になり、挙句の果てに300年以上も一人で生き続けるなんて伝説の人扱いされる割に
切ない人生だと思ったよ

ちなみにトウィッグは1~3巻、ルークは5~7巻、ネイトは10巻の主人公
4,8,9巻はトウィッグの父クウィントの少年時代の話
時系列としては4,8,9、1~3、5~7、10の順に進む

 

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