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744 名前:本当にあった怖い名無し :2011/11/12(土) 09:59:53.21
タイトルが思い出せないが、昔読んだ小説

主人公は女子中学生。生真面目な性格で、荒れまくりの学級内ではいじめの標的だった。
物を隠されたりロッカーの中に閉じ込められたりした。
DQNたちと離れ離れになるには、勉強してDQNたちが入れない進学校に行くしかないが、
授業すらまともに行われないレベルの荒れたクラスなため勉強に集中できない。
両親は無理解で、落ち込みながら眠れない夜をすごしていた主人公は、
深夜ラジオでとあるビジュアル系バンド・Aの歌を聞いた。
家族で見るテレビでは聞かないような歌声で、主人公はAに魅了された。
インディーズバンドだったが、主人公は調べてCDを手に入れ、毎日曲を聞くようになった。
歌声に励まされ、いじめをそれほど苦にしないようになった。
だが気分が浮つくようになったため、相変わらず勉強には集中できず、
受験は失敗し、両親が落胆する程度にはランクの低い高校に進学する事になった。

高校生になってお小遣いも増えた主人公は、積極的にライブイベントに繰り出すようになった。
A以外のバンドにも興味を持ち、追っかけになっていた。
お洒落で化粧も決めている女でなければバンドメンバーには近づけないと学び、
以前は地味だった主人公も、大人のような装いをするようになった。
学校ではいじめられなくなった。DQNたちが落ち着いた事もあったが、
主人公が良くも悪くも校内では浮いた存在となり、いじりにくくなったからだった。

追っかけは大人が多かった。主人公は同年代の子たちと三人組で行動するようになっていた
一人はお嬢様学校に通う子、一人はフリーターの子だった
三人で情報交換をしたり、彼女たちが住むのは地方なので、上京したいなと話しあったりした

追っかけ歴が長い古参たちに取り入るうち、主人公はバンドメンバーが出席する、
打ち上げ会などに参加させてもらえるようになった。
大抵は同じ店内にいられるというだけで、メンバーと話などはできなかった
だがある時、主人公はメンバーの一人にホテルについてこいと誘われた。
二人きりでお話ができるのかとドキドキしながらついて行った先で要求されたのはセックスだった。
当然主人公は処女だったが、あたふたしながらもそれを受け入れた。


745 名前:本当にあった怖い名無し :2011/11/12(土) 10:01:57.97
メンバーとの関係は一夜で終わった。彼らは追っかけの子をいつもテキトーに食っているのだった。
追っかけたちは、ただメンバーの音楽性を愛するだけでなく、
メンバーと関係を持つことも望んでいる者が多かった。
相手をしてもいいのは古参のおっかけだけで、新参は引っ込んでろみたいな暗黙の了解があり、
主人公は古参の人たちに睨まれ、同世代の友達たちとも関係が冷ややかになった。

派手な格好をして夜中にライブに出かける日々を送る主人公は、学業が疎かになっていた。
学校は底偏差値だが、そのぶん生徒の舵を取ろうという意識が強く、
留年は許されず、成績が基準に満たないようだったら自主退学を促す事になっていた。
主人公は退学を促された。両親は、なんで変なバンドにハマってちゃらちゃらするようになったんだ……と、
泣いたり怒ったりしたが、主人公からすれば、いじめられて辛い時に助けてくれたのは親ではなくバンドだった。
Aは今ではプロデビューしており、東京で活躍している。
高校を退学した主人公は、東京の専門学校に通いたいと申し出た。
主人公の説得に、普通の高校より向いているのかもと両親は思い、上京を許してくれた。

上京して専門学校に通い始め、専門職に就きたいと夢見る同級生に引け目を感じつつも、
故郷よりもたくさんのライブがある東京で追っかけに精を出す日々を送る主人公。
やがて、疎遠になっていたフリーターの子も上京してきた。
彼女もバンドメンバーと関係を持ってしまい、居づらくなってやってきたという。
仲直りして二人で追っかけをしまくり、お金が足りないからキャバクラで働くようになり、
時間がないから専門学校には行かなくなった。

二人が贔屓しているとあるインディーズバンドのボーカルが、突然死んでしまった。
仲間内で酔っ払ってふざけて、他のメンバーに指示されるままに川に飛び込んで溺死したのだった。
飲酒したメンバーの中に未成年者もいた事、事件性の確認の必要があるとの事で、
他のメンバーが警察に連行されていく様が大きく報道された。
そしてテレビテロップでは「自称アーティストの男」としてメンバーが紹介されていた。
死を嘆きつつ、心ない報道に主人公たちは怒り、涙した。


746 名前:本当にあった怖い名無し :2011/11/12(土) 10:03:57.29
やがて、お嬢様学校に通っていた子も上京してきた。
やはり彼女も成績不良で、その件で親とももめ、退学したのだという。
紹介料がもらえるので主人公たちはキャバクラアルバイトをすすめ、三人で働くようになった。

主人公がバンドにはまるきっかけになったバンドグループ・Aが、
ビジュアル系をやめて正統派なバンドをやるようになった。
以前のような仰々しい格好をやめ、ごく普通の装いをするようになった彼らは、
「ビジュアル系は嫌だったけど仕方なくやっていた」「もう好きにやらせてもらえるようになった」
「今はああいうの流行らないし」といったコメントをし、主人公たちはひどいショックを受けた。

主人公とフリーターだった子は、キャバクラに行かないようになった。
遅刻をしたら罰金を要求するなどの厳しい規則があったのだが、ルーズな二人はよく遅刻し、
怒られるのが嫌でサボるうちに給料より罰金の方が多くなり、とんずらしたのだった。
元お嬢様は真面目な性格で、きっちり出勤し続けていた。
彼女は追っかけをしていたとあるバンドのメンバーと半同棲しており、
音楽性の違いから彼がバンドを辞め無収入になってからは、彼の生活を支えるようになっていた。
酒を飲み薬をやり、時に暴れる恋人によって、元お嬢様は怪我を負わされる事もあった。
主人公たちは、そんなのとは別れなよと言うが、お決まりの「私がついていなきゃ」という返事があるのみ。
憔悴する元お嬢様が心配になり、しつこく別れるよう言ったところ、彼女は激しく怒り、
連絡が取りづらくなってしまった。

主人公とフリーターの子は、最近では追っかけの情熱もなくなり、
それぞれ恋人をつくったりアルバイトをしたりしつつ、平凡な毎日を送っていた。
久しぶりに主人公のもとにフリーターの子がやってきた。彼女はあるエロ雑誌を持ってきた。
そこには、モザイクこそかけられているが全裸で卑猥なポーズをした元お嬢様の姿があった。
彼女も薬をやっているのだろう、一目で異常だとわかる痩せ方をしており、
乳房だけが奇妙にふくらみ退廃的な妖艶さをかもしだしていた。
恋人のための金稼ぎでここまで……と主人公は戦慄しながら、
無邪気に追っかけをしていたかつてを懐かしく思った。

うろ覚えだがこんなのだった

 

バンギャル ア ゴーゴー(1) (講談社文庫)
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バンギャル ア ゴーゴー(2) (講談社文庫)
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バンギャル ア ゴーゴー(3) (講談社文庫)
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