ONE PIECE/トニートニー・チョッパー(尾田栄一郎)

689 名前:本当にあった怖い名無し :2012/02/18(土) 10:31:53.31
一番後味悪いのはチョッパーの過去だと思う

特異体質で青い鼻として産まれたトナカイのチョッパーは、群れと親から気味悪がられ、
幼い身でありながらいつも群れの最後尾を離れて歩かされていた
ある時、偶然にも呪いの木の実的な物を食べてしまったチョッパーは、
トナカイとも人間の子供とも区別出来ない中途半端な異形の姿になってしまう
群れから完全に化け物扱いされて追放されてしまうが、それでも仲間が欲しかったチョッパーは人里へと降りる
人間の姿にも成り切れない中途半端な異形のチョッパーは、
人間達から「化け物」と恐れられ、何人もの狩人から銃で撃たれて追い立てられてしまう
仲間が欲しかっただけなのに「化け物」と呼ばれ、何が悪かったのか理解できず、泣きながら山へと逃げていく

重症を負ったチョッパーは倒れてしまうが、「病人は誰でも助ける」という信念を持つ慈善藪医者・ヒルルクによって助けられる
チョッパーはヒルルクから「チョッパー」という名を与えられ、親子の様に共に暮らすようになる


690 名前:本当にあった怖い名無し :2012/02/18(土) 10:33:26.27
やがて一年が経ち、怪我が完治した時、
チョッパーは「退院」として突如としてヒルルクの家から追い出されてしまう
チョッパーはドアの前で必死に懇願して中に入れてもらおうとし続け、自傷してまで中に入れてもらおうとする
しかし、怒り狂ったヒルルクから銃を乱射され、チョッパーは泣きながら逃げ去る

チョッパーはヒルルクが不治の病で余命僅かだという事実を盗み聞きする
ヒルルクの家にあった医学書を元に、どんな病気でも治せるという幻のキノコを探すために山奥へと旅に出る
苦労の末に目的のキノコを手に入れ、人間に撃たれた時よりも酷く全身ボロボロになりながらヒルルクの家へと帰還する

ヒルルクは涙を流してチョッパーを抱きしめ、チョッパーに治療を施す
その後ヒルルクはチョッパーが持ち帰ったキノコでスープを作って飲み、
「不治の病が完治した」と喜び、チョッパーを家に残して外出する
チョッパーは「俺がヒルルクの病気を治した。俺も医者になれる」と一人喜ぶ


691 名前:本当にあった怖い名無し :2012/02/18(土) 10:35:52.16
ヒルルクからチョッパーの後見人を頼まれていた人物がヒルルクの家にやって来る
ヒルルクを探す後見人に、チョッパーは「キノコで病気が治り、出かけた」と誇る
半分残ったそのキノコを見せられた後見人は怒り、怪我人のチョッパーに容赦ない殴る蹴るの暴行を加える
チョッパーが採ってきたそのキノコは猛毒であり、食べれば半日と生きていられないというものだった
あることが原因でそキノコを万能の薬だと勘違いしているチョッパーは後見人の話しを信じようとしない
後見人は涙を流しながら「ヒルルクはお前の気持ちが嬉しかったから、毒と知りながら食べたんだろう」と語り、
「人を救うのには知識と技術が必要であって、優しさだけでは誰も救えない」と説く

城に到着したヒルルクは、この事態がお尋ね者のヒルルクを誘き出す罠であったことを国王から聞かされる
しかしヒルルクは「なんだ、病人はいなかったのか」と心の底から喜ぶ
吐血し、目も霞み始めていたヒルルクは、「だがチョッパー、俺は貴様の技では死なん!」と宣言する
ヒルルクは自らの秘孔を突く(秘孔とは人間の急所。これを的確に突くことで人間を内部から破壊することができる)
「我が生涯に一片の悔い無し!!」
ヒルルクは天高く拳を突き上げ、爆発した
テーレッテー

 

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