ホーム » 小説 » 小説/や行 » 與那國蠶は秋の贐(塚本邦雄)

685 名前:1/2 :2012/06/27(水) 01:06:38.74
塚本邦雄の古い短編。ホモ注意。

東京にA男とB男の兄弟がいた。
兄のA男は某国の高級化粧品メーカー、ガビ化粧品日本代理店の名ばかり社長。
A男は繊細な美貌を持つホモで、偶然知り合ったガビ化粧品会長の「稚児」になり、日本代理店を与えられた。
(仕事は老舗薬品メーカーが引き受けている)
弟のB男は新進気鋭の写真家で、ガビ化粧品のポスター用に女子大生C子をスカウトする。

A男は男臭い美男子のB男に恋焦がれている。
B男は健全な鈍感男で、兄の邪な欲望にまったく気づかない。気づくわけがない。

美しいC子はA男に愛を打ち明け、「純潔な肉体」を捧げようとするが、A男は震え上がって逃げる。
いつの間にかB男とC子は付き合っている。

C子がモデルをつとめたガビ化粧品のポスターは評判になり、C子も売れっ子モデル兼タレントとなる。
B男はA男に相談もなく、ガビ化粧品男性部門のポスターにC子の弟、C男を採用する。
C男は頭は空っぽだが、輝くほどの美貌を持っていた。

そして、ガビ化粧品会長が年に一度の「視察旅行」に訪日する。


686 名前:2/2 :2012/06/27(水) 01:09:23.44
A男、B男、C子&C男が出迎え、歓待する。
会長はA男そっちのけでC男に見惚れ、C子は会長の母国語が堪能で、会話に不自由しない。
週刊誌には、会長とC子C男の3ショットだけが載る。

視察旅行以来、A男へのラブレターやラブコールが目に見えて減った。

大学が休暇に入り、C子は南の離島に帰省する。
東京に戻ったC子は、代理店のA男に土産の箱を渡す。かなり大きな、軽い箱だ。

箱を開けると巨大な与那国蚕が群をなして飛び出す。
A男は子供時代からの蛾恐怖症だ。
ガビ化粧品の男性用ローションと、会長がA男のために毎年作らせていた香水をつけていた顔や胸元に、与那国蚕が群がる。

「やっぱり蛾は、そのウッディ・ノートが好きなのね」
「あたし、B男先生と結婚するの。映画デビューもするのよ。さよなら、ホモのお兄さん」
「日本代理店はC男が継いであげる」

A男が恐怖で事切れると、C子は窓を開けて蛾を逃がす。

失恋の復讐にしては、行き過ぎちゃいないか?


687 名前:本当にあった怖い名無し :2012/06/27(水) 01:30:40.94
ひどい話だ
ホモってだけでここまで踏みつけにされるのか

688 名前:本当にあった怖い名無し :2012/06/27(水) 01:32:23.29
思ったほどホモ注意ではなかった…寧ろ虫注意。
自分も蛾が嫌いだから、寒気がした。

690 名前:本当にあった怖い名無し :2012/06/27(水) 01:40:35.03
つか蛾ぐらいで死ぬなよホモ

691 名前:本当にあった怖い名無し :2012/06/27(水) 01:44:41.79
というかよくそれで死ぬって確信持てたなC子
ビビるだけで終わっちゃったらなんかいろいろオワタだろこれ

958 名前:本当にあった怖い名無し :2012/07/04(水) 09:27:30.69
>>685を投下した者だが、補足と訂正。

タイトルは「與那國蠶は死の贐」

A男B男兄弟は関西に住んでいる。
両親はすでに亡く、実家の一階をA男の代理店とB男のスタジオに改装し、兄弟は二階で同居している。

処女のC子はホモのA男に愛を打ち明け、逆レイプした。
A男は目を閉じて恐ろしい嵐が過ぎるのを待つだけ。

健全なはずのB男は、C子と関係を持ってから一度だけA男を抱いた。
「兄貴は雲助人足が好みなのか?俺がいるじゃないかww」

A男は虚弱体質で、心臓弁膜症を患っている。
蛾恐怖症は筋金入りで、子供のころはひきつけを起こして卒倒した事もある。

C子の弟、C男をモデルに採用する事については、B男からA男にちゃんと相談済み。

記憶だけで書いたら随分間違っていてすまなんだ。

 

塚本邦雄全集〈第5巻〉小説(1)
塚本邦雄全集〈第5巻〉小説(1)


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