ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その131 » 友達をプレゼント

971 名前:1/3 :2012/07/05(木) 01:02:44.02
乙です。
埋めついでに、昔女性誌かなんかで読んだマンガ。

主人公は一人暮らしのOL。テレビのドラマとかに出て来る「都会のトレンディな生活()」に
憧れて田舎から就職上京してきた。
でも現実はそんなドラマみたいなわけがない。無理して借りたオサレな高級マンションで
給料のほとんどが家賃で消えてしまい、まともな食事もできない有様。
さらに田舎者丸出しなのにオサレなトレンディドラマ()を目指そうとしてた主人公は
勘違いっぷりに職場の女性たちに遠巻きにされてしまっていて、友達すらいない。
元々の性格もあんまりよくなくて、嫌われてこそいないものの避けられてる。
毎日ただ仕事から帰ってきて、菓子パンを囓るだけ。
夢見た生活では、毎日都会のオシャレな友達が遊びに来て、マンションでパーティ。
そのために揃えたグラスや食器も一度も使われないまま。

そんなある日、ポストに隣宛ての郵便物が間違って入っていた。めんどくさいなあ、と思いながら
隣に持っていくと、隣の部屋には上品なお金持ちっぽい老婆が飼い犬と一緒に一人で住んでいた。
「まあ、まあ、私、誰かとお話しするの3ヶ月ぶりなの。ねえ、ちょっと上がっていってお話してくれない!?」
と泣きながら訴えてくる。本当に上品で優しそうなおばあさん。
でも性格のよくない主人公はウザいと思って「いやちょっと…」と振り払う。
閉められたドアの前で「ねえ、お願い!」と泣きすがるおばあさんに、同情どころかうんざりしている。
それからも何度か隣のおばあさんが訪ねて来るものの、毎回ドアも開けない。


972 名前:2/3 :2012/07/05(木) 01:04:24.00
ある日会社から帰ると救急車が止まっていて、しかも隣の部屋がざわついていた。
隣の老婆が亡くなっていたらしい。最近来ないと思ったら死んでたのか。あーせいせいした!
と思う主人公に、弁護士が訪ねて来る。隣に住んでいた老婆は資産家の未亡人で天涯孤独だった。
そのおばあさんから主人公に遺言がある、と聞いてびっくりする主人公。
「隣の方にはとてもお世話になったから、友達をプレゼントする」
とそれだけ。意味不明。どうせなら遺産でもくれればいいのに、と舌打ちする主人公。

そしてある日、主人公は職場の同僚女性2人に声をかけられる。
あなた、すてきなお家に住んでるんでしょう?遊びに行かせて、と。
初めての訪問者に浮かれて張り切る主人公。
おばあさんの言ってた友達ってこれ?結構役に立つじゃないの!とウキウキしながら迎える。
でも読者目線では2人の言動が最初からなにか変な風に描写される。
少なくとも主人公に好意は持ってない。微妙に小馬鹿にした表情で、
主人公の部屋のインテリアや食器を見て、いちいちイヤミっぽくプゲラしてるような。

さすがに主人公も「なんなのこの人たち…」と不快になった所で、
同僚が手土産に持って来た花束(もらってすぐ活けてある)が、3人の見ている前でいきなり枯れてしまう。
悲鳴を上げると、いきなり棚のカップが落ちて割れたり、誰もいないはずの部屋から物音がして
最後に白い人の形のモヤがドアを通り抜けてすうーっと現れる。
同僚二人はここで悲鳴を上げてマンションから逃走。主人公は動けず白い影に接近される。


973 名前:3/3 :2012/07/05(木) 01:07:59.34
場面変わって、救急車が衰弱した主人公を担架に乗せて、マンションから搬送している。
「1週間の無断欠勤を訝しんで同僚が訪問して発見しました」と救急隊員や警察が記録している横で
しおらしく聴取に答えた後、同僚2人が嫌そうな顔で運ばれていく主人公を見送る。
「私だってこんな化け物屋敷二度と来たくなかったわよ。でもあんたがポーチ忘れるから…」
「だってあのポーチ、彼氏にもらったし、中の化粧品だって高かったんだもん…」

同僚2人は、最初から主人公はどうでもよくて、
分不相応ないい部屋に住んでるらしいから見に行ってみようか、くらいの気持ちで来てただけで、
ポーチを忘れなければあんなことの後に主人公が無断欠勤してても、どうでもよかったし来る気もなかった。
さらに職場全体も「なに無断で休んでるんだよ」程度で誰も心配もしてなかった。

衰弱死寸前で救助された主人公が救急車で運ばれていく。
白いモヤは救急車の中にも一緒に乗ってきて横にいる。
主人公が怯えて逃げようとしても、錯乱していると思われて鎮静剤を打たれるだけ。
「早クアノ部屋ニ帰ロウネ。私ノ大切ナオ友達。一生ズット一緒ダヨ」
と白いモヤがあの老婆に似た笑い方で、ニヤーッと笑って終わり。
全方向に胸くそ悪い話だった。


990 名前:本当にあった怖い名無し :2012/07/06(金) 00:45:11.38
>>971
ほんと全方向に気持ち悪いな
同僚、くそばばあ、ともになんなんだって感じ。

993 名前:本当にあった怖い名無し :2012/07/06(金) 00:49:15.29
>>990
主人公が性格よくてばあさんのお茶のみ相手になってたら
女社長「こんにちは」
主人公「あなたはお隣の…!!?」
っていう風なサラリーマン金太郎みたいになってた気がしないでもない

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