ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その132 » マリン・ブルーのワンピース(わたなべまさこ)

132 名前:1/3 :2012/07/11(水) 13:00:32.55
わたなべまさこのレディコミ短編「マリン・ブルーのワンピース」

平社員のA男A子夫妻とB課長B子夫妻は社宅マンションの隣同士。

B課長がA男をお供に出張に出、B子はA子をこき使う。
(A子に家事をやらせ、口では「いいのよ、男どもがいないんだから放っときなさい」と言うだけ)
久しぶりに女同士で銀座に行きましょう、と命令して、A子が
「船乗りの従弟が何年かぶりに帰国するので、東京見物につきあってやらなくちゃ」
と断ると、ヘソを曲げて追い出す。
ついでに、出入りのクリーニング屋から服を取って来るよう命令する。

B子が優雅に朝風呂からあがると、クリーニングに出した服が戻ってきている。
中に、見覚えのない服がある。マリンブルーのシルクのワンピースだ。
「間違えた方が悪いのよ☆」
ネコババ決定。
B子はそのワンピースを着て、銀座に出る。
誂えたようにぴったりで、道ゆく人は感嘆の眼差しを送る。
特に女性は羨望の眼差しを向ける。とB子は思う。

喫茶店で寛いでいると、見知らぬ青年が声をかける。
「谷間ユリさんですね?すぐわかりました、青い服が目印ですから」
「C野C男です、初めまして。ユリさんが綺麗な人でよかった」


133 名前:2/3 :2012/07/11(水) 13:03:49.25
話すうちに、C男は大学生でこれは「匿名の人妻と清いデートをする特殊なアルバイト」だとわかる。
B子は人違いを幸いに、話に乗ることにする。
(逆援交?)

C男は真面目な好青年で、映画もディナーも割り勘を主張するが、B子は気前よく払ってやる。

「ユリさんが美人でよかった、御主人は幸せな人だ、ユリさんは亡くなった母に似ている、僕は継母が3人も変わった」
あれこれ話しながらバーを梯子し、B子は気がつくと場末のラブホにいた。

「旦那がかわいそうだ、あんたはでくのぼうで味が悪い、誘ったのは飢えたオバサンの方だ、見ろよこの背中の掻き傷」
C男はB子を嘲笑う。

翌日、会社宛てにB子のあられもない不倫写真が大量に届いた。
B課長は左遷され、B子と離婚して社宅を出た。


134 名前:3/3 :2012/07/11(水) 13:06:33.61
A子は最近機嫌がいい。
お喋りなクリーニング屋が、A子の青いワンピースを間違えてB子の服に混ぜた事を謝罪するが、A子は気にしていない。
クリーニング屋が帰った後、A子は隣のドアに残るB夫妻の紙標札を抜き取り、鼻歌混じりに踏み破る。
(名前を書いた紙をプラケースに差し込むタイプの標札)

仕事中のA男から電話がある。電話の内容は以下のとおり。

A子の従弟のC男が会社に来て、
「東京は最高だった、趣味の写真もいいのが撮れたから船の仲間も喜ぶだろう」と言っていた。
B男の後釜に昇進したから、今夜はご馳走を頼むよ、課長夫人☆

補足すると、A子もB子も若く美しい。
ただ、A子は清楚、B子は小悪魔系の描写。
A子が、B子の性格なら絶対ネコババすると踏んで、わざとワンピースを置いて行った。
従弟のC男に、クソアマB子を嵌めてやってほしい、と頼んだんだろうけど、
A子の内面が一切描写されてないんだよね。
本来の意味でハードボイルドっていうか。
だからモヤモヤする。


135 名前:本当にあった怖い名無し :2012/07/11(水) 13:26:20.99
嫁の不倫で社員を左遷させる会社が恐ろしい

 

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