ホーム » 小説 » 小説/は行 » 廃墟(筒井康隆)

146 名前:本当にあった怖い名無し :2012/07/11(水) 22:40:09.51
筒井康隆の短編

最終戦争後の地球で、A&B、C&Dのカップルがどうにか生き延びていた。
月の明るい夜、AはBの華奢な体、つぶらな瞳をかわいいと思い、抱きしめた。それはCとDも同じだった。

毒の雨が降れば、四人の体は痛み、熱を出す。Cはひどい頭痛に苦しみ、大人しいDを泣きながら殴る。
彼らの体には、ケロイド状の火傷の痕があった。

「虫、いくらでもふえる。われわれ、なぜふえないか」
「虫、たまご生む。ふえる」
「われわれ、たまごどう生むか。いつ生むか」

毒の雨が降るたびに、彼らが食べられる草は枯れ、毒草や毒虫、大鼠が元気に増えてゆく。

昼間、食料を探しに遠出したAとCが、夜に住み処の洞窟でBとDに語る。
A「昼間むこうの丘で、にんげん、みつけた」
C「食べ物をわけてくれ、いっしょにつれていってくれ、いってた」
A「われわれ、ことわった。そいつ、泣きながら、とおくへいった」
C「食べ物、すくない。そいつ、奇形。よくない」
A「そいつ、BやDよりちいさい。われわれ4人のようなヒゲ、ない」
C「そいつ、胸、ぷっくりふくらむ。病気、われわれにうつるとよくない」
AとCは、罪悪感を消すように饒舌にしゃべる。

ABCDは男性、丘で見つけたのは人類最後の女性でした。


151 名前:本当にあった怖い名無し :2012/07/12(木) 01:11:33.13
自分も昔>>146を読んだことあるけど、本文自体も
ショートショートみたいな短い話で、ABCDだったかは記憶が定かでないが記号的な名前の記述だった気がする。
そもそもこの話は性別の叙述トリックがオチの仕込みだから、それが判るような名前は付けてなかったと思う。

152 名前:本当にあった怖い名無し :2012/07/12(木) 01:34:12.59
しかしこの手の、人類最後の・・・、みたいな奴はあまりクルものが無いなぁ
人類滅亡のポイントオブノーリターンは明らかに既に過ぎ去ってんのに、
いまさら産む産まないとか意味がないじゃん

 

笑うな (新潮文庫)
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