ホーム » 小説 » 小説/か行 » 金魚鉢の囚人(小林信彦)

538 名前:1/2 :2012/10/17(水) 14:41:25.11
なんだかモヤモヤする話。小林信彦「決壊」

主人公はテディ・ベア、またはミスター・ベアと呼ばれるラジオDJ。
と言っても、人気深夜番組の第2部を週に1日任されているだけ。あとは名前の出ない仕事をこなしている。
前年までは第1部を任されていたが、他の仕事でスタッフに危害を与えたので左遷されたのだ。
(北海道の流氷レポートの仕事で、ディレクターが飛び乗った流氷を何の気無しに蹴ったら離岸した。
 ディレクターは慌てて戻ったので無事)

テディ・ベアは他の深夜DJの決まり文句である、受験生や浪人への励ましを一切口にしない。
本当に勉強してる人はラジオなんか聞かない、というのが持論だ。


539 名前:2/2 :2012/10/17(水) 14:42:29.73
ある日、本番直前のテディ・ベアに名指しで電話がかかってくる。
電話の主は、今から自殺するからこの通話をこのまま放送しろ、と要求する。
「そういうわけには行かない。電話は切るが僕は君にむけてメッセージを送る。
 
今日の放送は全部、君に自殺を思い止まってもらう為に使う」
電話の主は、このまま放送しろ、もう睡眠薬を×錠飲んだ、この通話は録音している、
前代未聞の放送にしてやるから感謝しろ、と主張する。
テディ・ベアは無言で電話を切り、スタジオに入る。
呼び戻された第1部のDJが、番組を繋いでいた。

今、ミスター・ベアがいらっしゃいました。
ミスター・ベア、どうなさったんですか。
「乗っていたタクシーが追突されてね…」
通常どおりの放送が始まった。

自殺志願者の自己顕示欲にうんざりしたんだろうが、クールすぎて後味悪い。
70年代の作品で、厳しい編集者に何度も直しを命じられて純文学誌に載ったそうだ。


542 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/17(水) 15:55:19.41
>>538-539
DJには全然もやもやしない。
むしろ天晴れだ。
自殺者にはもやもやするけどね。
お前如きが番組をジャックするほどの価値があるのか?
放送するほど価値のある主義主張があるのか?と。
思い上がりも甚だしいよ。
勝手に死ね。

546 名前:本当にあった怖い名無し :2012/10/17(水) 18:43:46.84
> ディレクターが飛び乗った流氷を何の気無しに蹴ったら離岸した

吹いたww

 

決壊 (講談社文芸文庫)
決壊 (講談社文芸文庫)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...