ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その135 » ムラッ気のある投手

129 名前:本当にあった怖い名無し :2012/11/10(土) 12:05:34.53
何年か前にマガジン系のなんかの雑誌で読んだ短編漫画。劇画チック
タイトルは確か「ダブル○○」だったと思う

野球部ピッチャーの中学生男子が主人公。
小学校の頃からリトルリーグで投げてて、試合によってかなりムラッ気のある投球で有名
大体の場合はごく普通の堅実なピッチングだが、
稀に人が変わったように超強気の天才的な投球を見せることもある。

ある時、対外試合で主人公が投げたが結果は惨敗。落ち込む主人公。
リトルリーグ時代からファンだったというマネージャー(女子)と話をして愚痴る。
「本当は自分には野球の才能なんてないし、そもそも野球なんか好きじゃない」
マネージャーは主人公を励ましつつ練習に付き合い
「たまに見せてくれるあの才能をいつでも発揮できたらいいのに」と漏らす

そんなある日、主人公はカッターで自分の手をズタズタにして指を破壊、自分で野球生命を断つ。
病院で二人きりになった主人公とマネージャー。主人公が実は自分は二重人格だと告白する。

普段表に出ている自分は野球はとくに好きでもないし才能も無いが、たまに出てくる裏の人格が野球好きの天才。
裏の人格の時に父親にその才能を見せリトルリーグに入りたいと言ったため流されて入団してしまっただけ。部活も同じ。
大人しい性格の表の人格は自分で決めた(と周囲に思われている)ことを取り消して
白い目で見られるのが怖かったから続けていた。
以前「野球が好きじゃない」言ったのを、
マネージャーはただネガティブになって言っただけだと思っていたが、本当に好きじゃなかった。
励ましの言葉も辛かった。裏の人格に期待しているというのは
表の自分が「お前は邪魔だから消えろ」と言われているようなものだった。

そこで主人公は利き手を壊した。これでもう野球なんてしなくて済む。
仮に裏の人格が出てきたとしても、そいつはもう何の才能もないただのクズだと笑う。

数日後、裏の人格が現れたれ、野球ができない事に絶望した裏の人格はビルの屋上から身を投げる
地面に激突する寸前に表の人格に戻る。
「ふざけんなよ……」と呟いて暗転。終了。

読んだあとすげーどんよりした気分になった。
前半は爽やかなスポ根系にしか見えなかったから尚更


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