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557 名前:本当にあった怖い名無し :2012/11/23(金) 11:06:59.59
イーヴリン・ウォー「一握の砂」だったか「ラースト夫人」だったかのごく一部。うろ覚え。

熱帯地方への探検隊に身を投じた中年男、本隊からはぐれて世捨て人に拾われる。
世捨て人は今は独り暮しだが、数年前まで中年男と同じような経緯でやって来た
「文明人」と暮らしていたという。
その人は捜索隊が来る前に死んでしまった、と裏庭の十字架を見せる世捨て人。
世捨て人は文盲だが大量の蔵書を持っていた。
(本人が元から持っていたのか、前の住人から受け継いだのかは失念)

ディケンズが好きだが文盲だから読めない、捜索隊が来るまで前の人のように読んでほしい、
と言われて毎日読んでやる中年男。

ある日寝過ごした中年男に、世捨て人はこう言った。
「捜索隊の皆さんはもう帰っただよ。旦那はよくお休みだったから、起こすのは気の毒だと思ったでな」
「裏庭の十字架に旦那の時計を掛けておいたら、皆さんそれを持ってっただよ」
「さあ旦那、ディケンズ先生の○○をまた読んでくだせえ。おらディケンズ先生が何より好きでたまんねえだよ」

捜索隊は中年男の妻に「形見」の時計を持ち帰り、妻は盛大な葬儀をおこなったという。


630 名前:本当にあった怖い名無し :2012/11/25(日) 23:56:46.29
>>557
それ、監禁しているのは世捨て人というより現地の土人じゃなかった?
自分はきちんとは読んでいないのだけれど、小林信彦がスティーヴン・キングの『ミザリー』と
比較して、こっちのほうが後味悪いwみたいなことを書いているのを読んで以来気になっていた。
まとめありがとう。
ウォーはイギリス風のブラックユーモアをよく出しているようだよね。

 

一握の塵
一握の塵


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