ホーム » 小説 » 小説/は行 » 二人の王様と二つの迷宮(ホルヘ・ルイス・ボルヘス)

766 名前:本当にあった怖い名無し :2012/12/01(土) 11:19:01.11
J・L・ボルヘス「二人の王様と二つの迷宮」

バビロニアの王様が魔術師や建築家に命じて、素晴らしく手の込んだ迷宮を作らせました。
ある日のこと、アラビアの王様が王宮を訪ねてまいりました。
バビロニアの王様は純真な客人を愚弄するために、迷宮に招き入れました。
アラビアの王様は日暮れまでさ迷い、アラーに助けを求めてやっと出口にたどり着きました。

アラビアの王様は慌てず騒がず、
「自分も迷宮を持っている。いつか王様を御招待申し上げたい」
と言って国に帰りました。

アラビアの王様はすぐに軍隊を召集し、バビロニアを攻め落として王様を捕虜にしました。
そして手ずから捕虜を駿足の駱駝にくくりつけ、砂漠に連れてゆきました。
三日三晩走り続けた後で、王様は言いました。
「あなたはかつて、私を青銅の迷宮にお誘いなされた。
 今度は全知全能のアラーが、果てしなく続く回廊も行く手を阻む壁もない迷宮に
 あなたをお導きになったのですぞ!」
アラビアの王様はバビロニアの王様を駱駝からおろし、砂漠の真ん中に置き去りにしました。
バビロニアの王様は飢えと渇きで死んでしまいました。終。


767 名前:本当にあった怖い名無し :2012/12/01(土) 12:19:24.70
たかが私怨で戦争引き起こすとは…
一国の頭首としてあるまじき浅慮だな。

768 名前:本当にあった怖い名無し :2012/12/01(土) 12:35:34.76
アラビアの王様こええよ

769 名前:本当にあった怖い名無し :2012/12/01(土) 14:44:18.58
「目には目を。歯には歯を」のお国柄だからねぇ。
と思ったのだが、元もとは『自分がやられたこと以上の仕返しをしてはいけない』
って意味らしいね。
アラビアの王様は明らかにやり過ぎ。

770 名前:本当にあった怖い名無し :2012/12/01(土) 15:07:48.63
しっかり迷宮の出口に辿り着けてるから神のお導き的な不思議パワーは肯定されてる物語だとして、
じゃあアラーはなんでそんな一方だけの味方しとるん
神のお導きでオアシス用意したれよ

 

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