ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その135 » 存美(花輪和一)

816 名前:1/2 :2012/12/04(火) 11:10:13.98
花輪和一「存美-ぞんび-」
ホラーM掲載

北海道の長万部刑務所で、牢名主が与太話をしている。
彼は存美(ぞんび)という、従順な奴隷を作る職人だった。
樹海でキャンプをして、若い自殺志願者=存美の素材を探す。存美に加工できるのは首吊りだけ。
「体がZ型に硬直したら存美頃よ」
硬直した死体を沢の水で清めてやり、頭を撫でて
「かわいそうになあ辛かったよなあ苦しかったよなあもう心配ないぞ」
などと慰めてやると、従順な人形のように動き出す。
樹海に作った小屋で念仏のような物を聞かせ、納豆を食わせると存美の完成。
「出来のいい女存美は外国船に300万で売れたな」

主人公は彼から、存美が住んでいるアパートの住所を聞いていた。
「俺は当分シャバに戻れねえからよ、あいつらの様子を見てやってくれや」
一足先に出所して保険外交員になっていた主人公は、どうせ与太だと思ってアパートに行った。
安アパートには少年の存美が二体(存美なので「二人」ではない)いた。


817 名前:2/2 :2012/12/04(火) 11:11:14.76
主人公は彼らの身元を調べて親元に帰そう、とお天道様に誓うが、結局何もしない。
それどころか水産加工場で働く彼らのバイト代を強奪する。
「どうせ死人だろ、一食抜いたぐらいで死ぬもんか!」
(彼らはパートの主婦に混じって時給650円でサンマの開きを作るバイトをしていた)
(食事は半額処分のパンに半額処分の納豆を挟んだ物だけ)

数日後、存美一体は餓死した。残りの一体はカビの生えたパンにサンマの頭を挟んでかじっていた。

主人公は刑務所仲間の怪奇漫画家、花輪某に存美を引き合わせる。
存美は器用に漫画風の落書きができたのだ。
300万、と言いたい所を200万で売り付ける主人公。
「たけぇよぉ、俺の漫画は一枚描いて×円だからよぉ」
20万の分割払いに、気前よくまけてやる主人公。

数ヶ月後、花輪某はボロアパートのトイレに監禁した存美に漫画を描かせて、ダラダラ過ごしておりましたとさ。

女の子向けの雑誌だからこれで済んだのかな、
70年代の花輪和一だったら女存美のくだりをネチネチ描いたのかな、なんて考えて後味悪い。


818 名前:本当にあった怖い名無し :2012/12/04(火) 12:03:49.66
存美はあくまで死人なんだよね?見た目は美しいの?
感情は死んでいるけど肉体は生きている人間でもリアルにいそうだ。

819 名前:本当にあった怖い名無し :2012/12/04(火) 12:30:51.00
花輪和一ってムショ入ってた人だったっけ?
まだ現役なんだな

 

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