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591本当にあった怖い名無し:2013/01/05(土) 11:09:27.40
昔読んだ海外の童話集のなかの1つの話。題名覚えてないし内容もめっちゃうろ覚え

あるもみの木は、まだ小さいけどいつか立派な大きいもみの木になって、
クリスマスツリーとして飾り立てられたいという願望があり、
クリスマスの時期になると近くにある家の中で飾り立てられているもみの木を
とてもうらやましく思っていた。
最初は兎に頭の上を飛び越えられて馬鹿にされていたけど、
2年、3年経つとみるみる大きくなり、兎も跳び越えられなくなるほどだった。
どんどん成長してクリスマスツリーとしてもいい感じの大きさに育ち、
遂に木こりが伐採して近くにある家の中に運び入れた。
だが、運び入れた所は毎年クリスマスの時期になると
クリスマスツリーが置かれていた暖炉のある居間ではなく、暗くて寒い倉庫の中だった。
そこには他のもみの木(違うかも)がいて、ここに数年置かれてから
居間でクリスマスツリーとして飾ってくれると言うことを聞いた。
また、そのもみの木はある童話(?)を教えてくれた。

とあるずんぐりと太った王様がいたが、
階段でころんで転げ落ちているうちにどんどん痩せて、
階段の下でぶつかった綺麗なお姫様と出会った。みたいな話。
それを聞いてもみの木は、自分も最初はとても小さなもみの木だったけれど、
どんどん成長して、ついには家に入れてくれた、はやく綺麗なお姫様に会えないかな
(=居間にクリスマスツリーとして飾ってくれないかな)と考えた。

それから長い月日が経ち、やっと家の人がもみの木を倉庫から運び出してくれた。
もみの木はもう随分年を取り、クリスマスツリーになることを半ば諦めかけていたので
やっとクリスマスツリーになれるととても喜んだ。
しかし、もう年月が経ちすぎたせいで質が悪くなっていて、斧で割られて薪にされてしまった。
もみの木は、クリスマスツリーになれなかった。
薪になったもみの木は、別のもみの木がクリスマスツリーとして
飾り立てられている居間の暖炉に投げ入れられ、
自分の人生は何だったんだろう、あのとき倉庫の中で聞かせてくれた童話は何だったんだろうと
ため息をつきながら灰になっていく。ため息をつく度にパチパチと火の粉が飛んだ。


592本当にあった怖い名無し:2013/01/05(土) 12:21:00.17
うは、可哀想に
この話はなんかの教訓なのかね?
運命とは儘ならないとかか?

そういえばCSIニューヨークのマックテイラー曰く、
ツリーはクリスマスの翌日に目の前の道路に捨てられるそうですなw


593 本当にあった怖い名無し:2013/01/05(土) 12:52:53.78
外国のクリスマスツリーは切りたての生木を使う。
切りたては葉が緑だけど一ヶ月もすれば葉が枯れて茶色くなる。
寝かしてツリーにするなんて嘘だって子供でも気づくと思う。
逆に生木を薪にしたら煙が大変なことになる。
薪用に切られて乾燥させてあったって事だろう。

間違った情報で間違った夢を抱いて期待してたから、
実際には立派に成長して長い時間をかけて立派な薪になれてるのに、
本人は満足できなくて虚しさしか感じられないって教訓かな。
童話って結構子供に、「でっかい夢を抱くな。分相応で納得しなさい」って内容多いよねw

 

完訳アンデルセン童話集 2 (岩波文庫)(類似話収録)
完訳アンデルセン童話集 2
(岩波文庫)(類似話収録)


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