正義(筒井康隆)

171本当にあった怖い名無し:2013/01/22(火) 22:15:15.14
筒井康隆の小説でも似た様な話があったね。

自分は常に正しいと信じている男がいて、どんな人と議論しても正論で論破し打ち負かしていた。
そんなことを続けているうちに彼には多くの敵もできたが、
彼は“自分は正しい、周りが間違っているのだ”と言って孤立しようとも満足していた。
そんな彼もとうとう死ぬ時が来た。
彼は正しい人だったから当然ながら、天国に行った。
天国はいい人たちばかりなので、誰も彼と議論することはなかった。

それは彼にとって地獄の苦しみであった。

 

笑うな (新潮文庫)
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