ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その138 » 傷の軋み(円山みやこ)

369本当にあった怖い名無し:2013/03/11(月) 13:12:22.54
昔ホラー誌で読んだ短編漫画。
タイトルも作者も忘れたが、関よしみではなかったと思う。
もっとフニャフニャした細い線を何本も重ねた頼りない画風だったような…

主人公の幼女は、大きな腐った芋虫と暮らしている。
(幼女視点で、見上げるほど大きい)
幼女は本当は芋虫が嫌いだが、まるで保護者のように健気に世話を焼く。
(芋虫が変なうめき声をあげて帰宅すれば、「もう大丈夫、あたしがついてるわよ」と慰める)

場面が変わって、マンションのロビーでおばさん連中が井戸端会議。
そこへ幼女が現れて郵便受けにチラシを入れるが、見咎められて逃げる。
幼女は女子小学生盗撮ビデオ販売のチラシを配っていてた。

幼女は芋虫に殺された。
というか、幼女の目には自分を虐待する父親が腐った芋虫に見えていた、というオチ。
父親は女子小学生の体操服やスク水姿の盗撮ビデオを売っていて、
娘にチラシ配りをさせていた。幼女は聾者(生まれつきか虐待でそうなったのかは不明)で、
体中にアザがあって骨折が自然治癒した痕まであった。
取調室で「あんたみたいなのを虫けらって言うんだよ」
と罵倒されても、父親はうめき声をあげるだけ。

同じ作者のコンクリ殺人をモチーフにしたらしい短編を読んで、
じゃあこれも実話かな…と思って後味悪かった。


372本当にあった怖い名無し:2013/03/11(月) 14:37:26.85
>>369
円山みやこの『蟲笛』だね。コミックス持ってる。
陰鬱で読むたびに悲しくなるわ。

374 本当にあった怖い名無し:2013/03/11(月) 15:09:31.30
ちなみに幼女は唖者ではなく、
鼓膜が破れてて周りの音や声が雑音にしか聞こえないだけ。
蟲に対してはちゃんと会話してるし。

色々暗喩があって、芋虫の外装が固くて棘とげで、撫でると手が擦りむけるとか。
で、幼女の母も手が傷だらけだったみたいな描写もある(それに嫌気がさして家出する)。
つまり父親の想いが『芋虫の外装』で、慰めるには傷を負う、みたいな。
結局、父親が尖った神経持ちつつも誰かに依存しないと生きる事ができないクズで、
その憂さを娘にぶつけてた感じ。

最終的にクズ父は幼女に熱湯かけて殺してしまう。
まあ娘は『理解できない脅威的な存在』として父を芋虫に見立ててたんだろうね。

 

蟲笛
蟲笛


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