廃墟(筒井康隆)
- 世界の終わり系で筒井康隆。うろ覚えなので何か違ってたらごめん。舞台は核戦争後っぽい地球。
主人公の二人は洞穴で生活している。
洞穴の外に出るのは危ない、という自覚はしていた。
二人の世界には二人しかいなかった。
食糧を集めるのは体の大きな力強い方の役目、
家である洞穴を守るのは体の小さな細い方の役目。大きな方が食糧を探している時に、自分と似たような生き物を見つける。
二人以外の始めて見る人類。それは死にかけていた。
今すぐ助ければ、死なずに済むかもしれない。でも…
大きな方は小さな細い方に話す。
「あいつはきっと病気だった。俺たちのように髭が生えてないし、胸が奇妙に膨らんでいた」