ゲスト
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768:忍法帖【Lv=18,xxxPT】(1+0:3):2013/05/22(水) 02:45:06.32
- ホラー映画「ゲスト」
韓国ホラー「箪笥」をアメリカリメイクしたもの。主人公は湖畔に立つシャレオツな家に住んでいた。
母親は病に侵され、派遣されてきた看護婦(以下ナース)に付き添われて、家の離れで暮らしている。ある日、主人公は湖畔の向こうに住む彼氏と、家の近くの暗闇でいちゃついていた。
酒の入った2人はそのままセクロス…と思いきや、寸前で主人公は拒否してしまう。
主人公が頭を冷やしに家に向かった途端、離れが爆発炎上、大火事になり母は焼死。
その現場を目の当たりにした主人公はショックのあまり記憶障害を患い、
精神病棟へ入院を余儀なくされたが、数ヵ月後めでたく退院。隣の病室の患者であるおばはんに退院を惜しまれたりする主人公だったが、
作家である大好きな父親に迎えに来てもらい
家では大好きな姉が出迎えてくれる筈だった…が、出迎えてくれるのは姉だけではなく
すっかり父の新たな恋人と化したナースの姿。姉は、母が死んだというのにラブラブな2人の毒気に当てられ、
毎日居心地が悪いと妹である主人公に愚痴る。
主人公に取り入ろうと逐一母親ぶるナースに、主人公も苛立つ日々を送り始める。そんなある日、主人公の家へ、長らく会えなかった彼氏が来る。
彼氏は近所の雑貨屋で働いており、主人公の家へ配達にやってきたのだ。
あの夜以来初めての再会だった。お互いに気まずい2人だが、彼氏がある話を切り出す。
「実はあの夜、オレは全てを見てしまったんだ…」
何を見たの?と主人公は聞くが、それがきっかけで彼女が入院する羽目になったせいか、
なかなか答えてくれない彼氏。
主人公が問い詰めようとした途端、ナースが突然割り込んできて何も聞き出せない。
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769:忍法帖【Lv=18,xxxPT】(2+0:3):2013/05/22(水) 02:45:43.53
- その夜、主人公はすっかり綺麗に建て直された離れへ行ってみた。
悲劇の場でもあるが、母の暮らしていた場でもある離れ、思い出に耽っていると
突如目の前におぞましい形相の人影が現れた。それはここで焼死した母親の亡霊だったのだ。
そのおぞましい顔で、主人公のに「悔しい」と言い残し、母の霊は消える。あまりの恐怖に主人公は絶叫、その悲鳴を聞いて姉がすっ飛んできた。
主人公はありのまま今起こった事を話すぜ!が、姉は妹の精神はまだ不安定なのだと疑う。
信じてもらえず、落ち込む主人公。だが彼女はふと疑問を抱いた。
「悔しい」ということは、もしかしたら母は誰かに殺されたのではないだろうか。翌日、主人公はナースと一緒に買い物へ誘われる。
自宅で開く、父親の小説の出版記念パーティーの準備だ。
田舎町なので、2人は彼氏の働く店にも買出しに出かけた。もちろん彼氏も店にいた。
主人公はナースに隠れてこっそり、店員の彼氏に「あの日の夜に何を見たのか」と問い詰める。
渋りながらもぼそぼそしゃべり出す彼氏。
ところが、肝心なところでナースが2人の間に割り言って
結局真相が聞けないままで終わってしまう。無理やりナースに連れ出される主人公だが
そんな彼女に、彼氏は「23時に例の場所で待つ」と伝える。
例の場所とは、2人がよく待ち合わせに使う湖畔の崖のことであった。
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770 :忍法帖【Lv=18,xxxPT】(3+0:3):2013/05/22(水) 02:46:37.70
- 帰宅した主人公は家にいた姉に、
彼氏に手がかりを聞こうと思ったのに2回も邪魔された、母を殺したのはナースに違いないと憤慨する。
姉も、普段のナースの振る舞いからして怪訝な様子。
姉も母の死の真相を暴くことを決意し、彼氏から事情を聞きだそうと
姉妹2人で彼氏との待ち合わせ場所に向かうが、いくら待っても経っても彼氏は現れなかった。翌日、湖から彼氏の死体が引き上げられた。ボートから転落したことによる溺死だそうだ。
姉妹の思うことは全く同じだった。ナースが口封じのために彼氏を殺したのではないか―
姉妹はナースの素性を調べだす。まず、派遣元の病院へ連絡してみた。すると、驚愕の事実が発覚する。
ナースと同じ名前の看護師は、病院にいた形跡はなかった。
ナースの部屋も調べてみた。
引き出しからは大量の睡眠薬と得体の知れない薬剤、真珠のネックレスが出てくる。ネットではナースに関連のありそうなもの(派遣元の病院や出身地等)を調べると、
派遣元の病院の近くで、一家惨殺事件が起きていたことが判明。
家族の子供3人と、その母親が鎮静剤を打たれ、メッタ刺しにされたというものだった。
容疑者は一家の召使である元看護師の女Aであり、
一家の夫とは不倫関係にあった、そして現在逃亡中。
事件のページには、被害者一家の画像も掲載されていた。
それを見て、姉妹は目を見張る。
殺された母親の首元には、ナースと全く同じネックレスがかけられていたのだ。
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774 :忍法帖【Lv=18,xxxPT】(2+2:3):2013/05/22(水) 12:49:14.72
- ナースは殺人犯A、父親と2人だけの時間を作るため、邪魔な母親を殺害した。
次は私達姉妹の番だ。姉妹は驚愕した。
何とかして、ナースが殺人犯だと父に知らせなければいけない。
ナースはナースで、姉妹がコソコソ自分を調べているのに気付いていた。
途端に姉妹に攻撃的になるナース。しかも父のいないとき限定。
主人公は父にナースの言動を訴えるが、ナースにぞっこんの父親に逆に叱られてしまう。
誰にも気付いてもらえないまま、姉妹は恐怖を覚えるばかりだった。だが翌日、父親に急用が出来て1日家を空けることになった。
ナースの正体を暴くには、この日しかチャンスはない。
父親は機嫌よく出かけてくが、父が出ていった途端ナースは豹変。姉妹に襲い掛かってくる。
そんなナースの攻撃をかいくぐり、主人公は家事に没頭するナースの部屋に忍び込み、
例のネックレスを盗むことに成功。だが姉の姿が見えない。
ナースに見つからないよう姉を探し回り、やっと見つけたのは鎮静剤を打たれて倒れている姉の姿。
主人公は姉を助けようとするが、姉は言う。
「私のことはいいから、それを持って逃げなさい」主人公は、泣く泣く姉を置いて町の交番へ逃げ込んだ。
警官に、自分の今まで見てきたことを泣きながら訴える主人公。
主「ナースの正体は一家惨殺したAなの、このネックレスが証拠よ!」
警「一家惨殺のA?あぁ、そんな事件もあったなぁ」
主「姉さんが危ないの!Aに鎮静剤を打たれたの!」
警「姉?姉なら大丈夫だよ」
といった具合で、警官は主人公を相手にしてくれない。
どうして誰も信じてくれないの!?主人公が必死なところに、何とナースが主人公を引き取りに現れた。
警官が悠長に眺めている中、青ざめ、暴れる主人公だが
そんな主人公にナースは注射を打ち込む。例の鎮静剤だ。抵抗できなくなった主人公をナースは家まで連れて帰り、彼女をベッドに寝かせ、
ブツブツ言いながら主人公を殺す準備をしているようだ。
主人公は必死で抵抗するが、朦朧として身体の自由は全く利かない。
ナースの刃は目前に迫っている。
主人公が死を覚悟した瞬間、ナースの体の向こうに人影が見えた。鈍器を構えた姉の姿だ。
姉が助けてくれる―その瞬間、主人公は意識を失ってしまう。
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775 :忍法帖【Lv=18,xxxPT】(3+0:3):2013/05/22(水) 12:53:13.20
- 主人公がふと気付くと、辺りは静まり返っていた。
姉とナースは一体どうなったのだろう?部屋を出てみると、廊下には何かを引きずったような血の跡。
恐る恐る辿ってみると、血の跡は庭のでかいゴミ箱まで続いている。
ゴミ箱を覗くと、そこにはナースの死体が放り込まれていた。
息を呑む主人公、突如背後から呼ばれる。
振り向くと、真っ赤な包丁をもち、返り血で染まった姉が佇んでいた。
姉はナースを始末したのだった。涙ぐみ、思わず抱き合う2人。そんな抱き合う2人の元に、男が声をかけてきた。
主人公は顔をあげて驚いた。出かけたはずの父親が、用を早く終えて帰ってきたのだ。
血だらけの姉と、ゴミ箱を見て呆然と立ちすくむ父親。そんな彼に、主人公は必死に弁解する。
「仕方なかったの、私達、ナースに鎮静剤を打たれて殺されかけたの!」
父は話が読み込めない
「一体何がどうなっているんだ?」
「姉さんがナースを殺したの、姉さんが助けてくれたのよ!」
「姉?姉がどうしたんだ?」
「だから姉さんが守って…」
「姉はもういないだろう、姉は母さんと一緒に死んだんだ」主人公は父が何を言っているのか分からなかった。姉が死んだって?そんなはずない。
ふと横の姉を見ると、姉の姿は既になかった。
その向こうに見える鏡に映るのは、真っ赤な包丁を握る血だらけの自分の姿だった。
その瞬間、主人公は全ての記憶を取り戻した。
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776 :忍法帖【Lv=18,xxxPT】(2+0:3):2013/05/22(水) 12:54:54.33
- あの事件の夜、彼氏から逃げてしまった主人公だが
家の中でセクロスに精を出す父とナースの姿を目撃してしまう。
母がいるのに許せない、2人とも殺してやる―節操のない2人に殺意を抱いた主人公は、
母のいる離れにあるガソリンを汲み出し、家ごと燃やそうとする。
汲まれたガソリンは、栓がしっかり閉まっておらず、どんどん漏れ出していた。
そうとは知らない主人公、そして母の様子を見に離れへ入っていった姉
姉が離れに入ってしばらくした数秒後、母がうっかりタバコ?を落としてしまった。
その瞬間離れは大爆発、母と姉は焼死。家にガソリンを撒こうとしていた主人公は、ショックで記憶をなくしてしまい
そして主人公の後を追ってきた彼氏は、一部始終を目撃していたのだった。
事件後の姉は、全て主人公の幻覚であり妄想であった。
口封じに彼氏を殺害したのは主人公、精神病の発作が出たからと、
鎮静剤を主人公に与えようとしたナースをメッタ刺しにして殺したのも主人公だった。
主人公は父の手で、再び精神病院に送られる。妻・長女・恋人を短期間に失い、失意のどん底にいる父を、町の警官が慰めている。
警「しかしなんでまた、ナースさんをAだと思ったんでしょうか…」
父「さぁ…ニュースででも見て、覚えていたんだろうか」
などと話している2人。
主人公は病院へ舞い戻った。前と同じ病室だ。
主人公の退院を惜しんでいた、例の隣で入院しているおばはんは歓迎してくれた。
おばはんの部屋の表札の名前は、あの一家惨殺事件の容疑者Aのものだった。
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777 :本当にあった怖い名無し:2013/05/22(水) 13:48:15.55
- 後味悪いけど、おもしろかった!!
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783 :本当にあった怖い名無し:2013/05/22(水) 16:09:20.58
- >>776
父親がナースと不倫しなけりゃ誰も不幸にならなかったんじゃねえか。
元凶だけのうのうと生き残って、しかも自覚なしで悲劇の主人公気取りって。
後味悪すぎる。
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784 :本当にあった怖い名無し:2013/05/22(水) 17:25:55.45
- >>783
自分もそれ思った。
不倫のことはいいのかと……。それにしても、ネックレスは単に似てただけ?
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785 :本当にあった怖い名無し:2013/05/22(水) 17:54:07.19
- >>784
ネックレスは似てただけ。どこにでもありそうな真珠のネックレス。
あと書かれてないけど、元いた病院にいた記録がないのも
家庭の事情かなんかで、ナースが改名してたとかだった。
父は異常なまでに娘のいうことを信じなかったり、
ナースがやたら取り入ろうとするのも、みんなが姉によそよそしいのも
全てが分かった状態(主人公が基地で姉は死んでるということ)でもう一度観ると面白いよ