ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その139 » 桃太郎の改変話

905本当にあった怖い名無し:2013/05/27(月) 11:49:45.00
桃太郎の改変話一つ

ある日突然平和だった日本に「鬼」が現れ暴虐の限りを尽くし
人であれ獣であれ自然であれ、全てがなす術なく蹂躙されていった
「鬼」にはいかなる兵器であっても全く通用せず、
十数年後には人も獣も自然も数えるばかりにまで減っていた

主人公の老夫婦に育てられた少年はある日、桃の木に実がなっているのを見つける。
久しく見ていない食糧。急いでもぎ取って両親に見せると
「これは霊験のある桃だ。食べると10年は生きていられる」
と母親。しかし父親は言う
「3人で分けあっても一人たかだか3年、それで何ができる」
「この桃はお前が食え。きび団子に練り込んで10個作る。
 それを年に一度だけ食べろ。腹は減るが死ぬ事だけは無い」
少年は一緒に生きようと両親に懇願するが、結局きび団子を食べ、両親が餓死するのを看取る

それから9年後、残るきび団子は1つ。
桃によって生きながらえた少年は自らを桃太郎と名乗り「鬼」に挑む事を誓う
人類最後の一人、桃太郎は「これはただの自殺だな」と思いながらも「鬼ヶ島」を目指す


906本当にあった怖い名無し:2013/05/27(月) 11:50:57.34
プロローグからかなり重い話なんだけど
桃太郎が出あう犬・猿・キジにもそれぞれ桃太郎と出会うまでの前日譚があって
その中でも後味の悪かった犬の話だけ紹介。
(ちなみに動物も人型みたいな感じで人語を話してます)

森で楽しそうに動物達と遊ぶ犬少女
元気いっぱいに遊んだ帰りは母親が必ず美味しい料理を作って待っている
「お母さんの料理はどうしてこんなに美味しいの?」
「そうね、貴方ももういい年なのだから「料理」を教えなきゃね。このお鍋の…」
「私は作るより食べる方がいいわ!」
そういって鍋の中身を見もしないで眠る犬少女

次の日も犬少女は動物達とかくれんぼをして遊ぶが、リスがいつまでたっても見つからない
近くで「鬼」がでたという噂も聞いたので心配する一同
そしてその日から一日に一匹ずつ、姿を消していく友達
そしてとうとう一番仲の良かった兎は別れ際に何か悟ったように、しかし笑顔で言った
「犬ちゃん、明日のご飯は楽しみにしてなさい!」

次の日兎は遊び場に現れず、一人ぼっちになった犬は
家に帰ると母親が夕飯の仕込みをしていた
鍋の中から兎の赤い目が覗いていた
「どうして兎ちゃんを!」
「私達は肉を喰らわねば生きていけないのです。
 今までは遠くの森で狩りをしていましたがそれも鬼の所為で…」
「じゃあ今までの料理も全部!」
「その兎とは仲が良かったようですからできれば残しておいてあげたかったけど…」
「もうこの森の獣も、この兎で最後」

そうして犬少女は全てを知り、胃が空になっても自分を食べようとしなかった母を看取り
贖罪の為に自らも餓死することを選んだ

こんな感じの話が延々続くハードボイルドな桃太郎ですが
残りの話は後味ではなく単純に「重たい話」なので割愛


907 本当にあった怖い名無し:2013/05/27(月) 15:44:34.01
鬼退治行かず餓死したのか

後味悪い
(後味悪ければクリック)
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