ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 猿の手(W・W・ジェイコブズ)

621本当にあった怖い名無し:2013/06/25(火) 23:53:50.12
後味の悪さならスティーブン・キングにも多大なインスピレーションを与えた、
アラン・ポーの「猿の手」が一番だな。

とある老夫婦が、呪われた力を持つといわれる干乾びた猿の手を入手する。
この猿の手は、その呪われた力で願い事を3つまで叶えてくれるという。
二人はそれを使わないようにと誓うが、ある年の感謝祭の前に七面鳥を買う金がなく、
婆さんは「100ドル程度なら」と軽い気持ちでその「猿の手」にお願いしてしまう。

すると、その晩二人の息子が働く工場から電話がかかってくる。
最愛の息子が工場の機械に挟まれて亡くなった、という。
工場長は見舞金に100ドルを渡して、事故は息子の責任だからこれ以上は払えない、と帰ってしまう。

100ドルは手に入った。息子の死と一緒に。
悲嘆にくれるが、後の祭りで爺さんは自分達の愚かさを呪い「二度と使うな」と猿の手をしまう。
が、婆さんはその悲嘆に暮れながら、その不公平さ受け入れることが出来なかった。
そして葬式が終わった後、そっと「猿の手」を取り出すと2つ目のお願いをした。


622本当にあった怖い名無し:2013/06/26(水) 00:04:33.29
「息子を返して下さい」と。

その晩、家の外からズルッズズッー、ズルッズズッーと何か引き摺るような音がし、
腐臭が家の外から漂ってきた。家のベルが鳴らされ、老夫婦がでてみると、
「ママ、ただいま。」
と、機械で身体の半分が潰され、内臓がでて、さらに腐ってカビが生えた息子が其処に立っていた。

直ぐに事態を飲み込んだ爺さんは、急いで「猿の手」を取り出すと
「今すぐ息子を墓に戻して安らかに眠らせてやってくれ!」と最後の願い事をした。
息子はクルっと踵を返すと墓に戻って行き、
その場には効力が無くなった「猿の手」と老夫婦だけが残された。。。

ってな感じ。


624 本当にあった怖い名無し:2013/06/26(水) 00:15:14.69
せっかく書いてくれた所悪いが
「猿の手」はエドガー・アラン・ポー作ではなくW・W・ジェイコブズ作
あと、七面鳥のために100ドルっていう比較的安い金ではなく、家のローンのために200ポンド

しかしこの話はじめて聞いた時、3つ目の願いで息子が生前そのままでとか、
時を戻してくれとか考えつかなかったのか、と思った


626 本当にあった怖い名無し:2013/06/26(水) 00:25:45.68
ジェイコブズか。スマンかった。
スティーブン・キングの中でしょっちゅう引用されてるから覚えてただけなんだけどね

627 本当にあった怖い名無し:2013/06/26(水) 00:36:08.61
>>機械で身体の半分が潰され、内臓がでて、さらに腐ってカビが生えた息子が其処に立っていた。

これは爺さんの想像で実際にそうなっていたかはわからないままだったはずだぞ


639 本当にあった怖い名無し:2013/06/26(水) 06:31:40.16
>>621
俺が昔読んだ児童書版じゃ最初に願ったのは
とてつもない大金で息子の保険金によってそれが払われてたな
最後は蘇ったと思われる息子が玄関を叩いて婆さんは開けようとするんだけど
爺さんが「息子を(家の)中に入れないでくれ!」と二階で猿の手に頼む
爺さんが玄関に戻ってみると玄関は開け放たれ婆さんも誰もいなくなってた

644 本当にあった怖い名無し:2013/06/26(水) 09:29:43.76
>>627
そうそう、ドアの外なんだよね。
怖くて開けられないまま、最後の願いを。
そこが上手いとこだと思う。

 

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