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164本当にあった怖い名無し:2013/07/17(水) 22:16:26.67
十数年前、たまたまYahooのリンク集の中から見つけた個人のウェブサイト。

管理人は、結婚間近だった彼女を交通事故で亡くしてしまった男性。
コンテンツには、彼女との思い出の写真、事故の経緯、日記などが含まれていた。

思い出の写真を見ると、管理人も彼女もとても真面目で優しそうな雰囲気だった。
一度、管理人に応援のメッセージを送って、丁寧な返信をもらったことがあり、
時々このサイトを覗くようになった。

事故の経緯によると、彼女はひき逃げに遭ったとのこと。
夜、彼女が人通りの少ない道を歩いているところに、犯人の車が突っ込んできた。
当然、犯人は人をひいたことに気付いたが、目撃者もおらず、その場から逃げた。
数時間後、「死んでいたらどうしよう」と怖くなった犯人は現場に戻ったが、
大怪我をして何時間も放置されたため、手遅れになっていた。
すぐに救急車を呼んでいたら、助かったかもしれないのに……

日記は、割と頻繁に更新されていた。
彼女への想い、犯人への恨み、体調と通院の記録
(管理人は睡眠も食事もほとんど取れない状態が続いていた)、
そして、裁判の記録も綴られていた。

最愛の彼女の命を奪った、殺したいほど憎い相手。
心も体もボロボロになった管理人は、
犯人に重い刑が下ることを心の支えにして生きているように思えた。
しかし、1年以上に渡る裁判の結果言い渡されたのは、執行猶予2年懲役1年。
管理人にとっては、あまりにも軽すぎる刑だった。

それ以来、日記の更新は途絶え、いつの間にかそのサイトは消えていた。

あの管理人さんが、彼なりに過去を乗り越えて、
今幸せに過ごしているといいなぁと時々思い出す。


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