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88本当にあった怖い名無し:2013/08/25(日) 14:08:48.27
世界の秘境だかいう60年代に書かれた本。

アフリカ土人(とか平気で書いてあるw)の奇習や呪い、蟻を使った残酷な刑罰
エスキモー(これも今は差別語だっけ)の奔放な性習慣、
南太平洋の人食い習慣などの話題などがルポと伝聞を合わせた形式で紹介され
どれも不気味でじわじわ来るんだけど
シベリアの拷問係に関する話が特に後味悪かった。

旧日本兵の強制連行・抑留以前から極東の流刑地として使われていたシベリア。
そこの囚人達の扱いは悲惨極まりないものだった。
中でも恐れられていたのは拷問係だが、これは看守や役人ではなく囚人の中から選ばれる。
一応刑期が短くなるとか特典はあるんだけど、仲間の囚人達から一番憎まれるため
最も身分が低い者、立場が弱い者がならされた。

そんなシベリアの原生林の中に
ひっそりと原住民のような親子三人がひっそり暮らす家があった。
そこへ脱獄した囚人が逃げ込み、主人と鉢合わせる。
主人はいつも何かに警戒していて斧を手放さず、囚人に向かって斧を構えるが
じっと主人を見ていた囚人はぽつりと呟く。
「貴様は拷問係のリサコフ…!」
主人のリサコフは元シベリアの囚人だったが過酷な労働や拷問に耐えかね
ついに拷問係に志願した男だった。
お陰で刑期は短くなり、早々に自由の身になったものの
裏切り者として襲撃される事を恐れ、いつも怯えていた。
リサコフは囚人に踊りかかる――

翌日、小屋には主人リサコフと妻子が無残に斧で頭をかち割られた遺体があった。
囚人の行方はようとして知れなかった。


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