ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その144 » ハロウィンと夜の物語(Sound Horizon)

186本当にあった怖い名無し:2013/10/21(月) 10:17:02.17
Sound Horizonのニューシングル「ハロウィンと夜の物語」

曲は3部構成で、三つの物語がある。
(このグループの歌は言葉遊びを含んだ歌詞や、曲中のセリフなどから
 色々な解釈があるから、人によっては感じ方が違うということを前置きしておく)

第1部「星の綺麗な夜」
ある男の幽霊が回想を語る。
石工業から農業に転向をした男の一家。
しかし飢饉で作物は育たず、一家は生活に困窮していた。
男は大陸を渡り、出稼ぎで一家を助けようと一か八かの賭けに出る。

大陸を渡った男だが、その土地では移民の風当たりが強かった。
男は金鉱の採掘をしたり大陸での領土争いに兵として参加するも、
足を負傷し職を負われてしまう。
それでも男は故郷の家族へ資金を送った。

そんな男に彼女ができた。
彼女は男との子供を身籠った。
彼の不幸も報われると思ったある日、
男は彼女を狙っていたゴロツキに刺殺された。

人生なんてロクなもんじゃない。
しかし、もう一度彼女に逢いたい。
男の幽霊の耳に届いたのはハロウィンで盛り上がる子供たちの声。
あの行列について行けば彼女の元へと帰れるかも知れない。
男はもう一度賭けに出ることにした。

第2部「朝までハロウィン」
「お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞ!」
仮装をした子供達が歌いながら家々を巡る。
男の幽霊もその例に混ざり、彼女の家を目指す。
幾つもの家を巡り、リーダーの少年が「最後は俺の家だぞ!」と叫ぶ。
その家こそ男の帰りたかった家だった。
あと少しで戻れると思った矢先、
ハロウィンの行列はぱたりと途絶えてしまった。


187本当にあった怖い名無し:2013/10/21(月) 10:18:57.08
第3部「おやすみレニー」
一人の母親が亡くなった息子の事を語る。
彼女は出稼ぎに行き、消息不明になった兄(第1部の幽霊男)を追って
夫婦で大陸を渡った。
新天地に移住した彼女は息子のレニーを産んだが、
妊娠中の過酷な船旅のせいかレニーは持病を持って生まれてしまった。
夫婦と息子は寄り添うように生き、夫はレニーの薬代を稼ぐ為に奔走した。

そんなレニーに初めての友達ができた。
聞けば友達の苗字は彼女と同じと聞く。
「初めての友達が同じ苗字なんて、神様も粋な事をするのね」と
夫婦はレニーと友達の縁に涙した。

その年のハロウィンの夜。
レニーは友達とこっそり仮装行列に参加した。
家々を巡り、最後は友達の家という所でレニーは発作を起こして倒れた。

レニーの余命を聞いた母親は涙した。
息子を連れ出した友達を恨んでもよかった。
しかし息子は初めてのハロウィンに参加できたことを喜んでいた。
母親は悩みに悩んだ末、友達を恨まないことにした。
そしてレニーに次のハロウィンも参加をしていいと約束した。
しかし、レニーは次のハロウィンを前にして亡くなった。

「あの子はきっと(幽霊なっても)あの日のハロウィンを今でも楽しんでいるでしょう。
 皆さんも私達の息子の事を寝る前の一瞬でもいいから思い出して下さい」
彼女はそう語り、今は亡き息子に「おやすみ、レニー」と囁いた。

この3つの物語をまとめると、色々後味悪い部分が見えてくる。

第1部で幽霊男が参加したハロウィンの行列(第2部のやつ)は、
第3部で死んで幽霊になったレニーの生み出した記憶の行列だった。
レニーの中のハロウィンの記憶は発作で倒れる直前までしか無いから、
ゴールの見えない無間ループとなっている。
幽霊男は行列について行けば家に帰れると思い込んでいるので、
延々とループから抜け出せない状況になっている。
レニーが無限ループを断ち切れば幽霊男も抜け出せるが、
レニー母が「息子は今でもハロウィンを楽しんでいる」と言っていたので
ループが断ち切れる気配は無い。

散々な人生を送り、死んでも自分の甥っ子の幽霊に振り回される幽霊男が哀れでならない。


189 本当にあった怖い名無し:2013/10/21(月) 12:56:20.70
そのレニーの友達って、幽霊になった男の子供なんじゃないかな。
なんかそんな気がする。

 

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