ホーム » 小説 » 小説/な行 » 如菩薩団(筒井康隆)

314本当にあった怖い名無し:2014/01/01(水) 19:47:55.95
筒井康隆の如菩薩団

品も学もあって上品だけど内実は火の車の主婦たち。
定期的に集まって狙い定めた金持ちのお屋敷を訪れる。

屋敷の奥様は主婦たちの雰囲気や服装から
何らかの婦人団体だと信じて疑わず招き入れる。
しかしその主婦たちこそが今ちまたで話題の
上流階級の連続奥様殺しの犯人で
慎重に慎重を極め、関係者は無慈悲に皆殺し
そこまでしておいても家の中にある現金しか持ち去らないので
なかなか尻尾を出さずにいた。

招き入れた上品な主婦たちがまさにその犯人だと知ると
さすがの奥様も取り乱しかけるが
「奥様ほどの誇り高い方は最期も立派に」みたいに煽てられ覚悟を決める。
そしてお手伝いの娘と奥様を殺した主婦たちは家にあった現金を山分け。
そうすると一人頭せいぜい数万程度にしかならないわけだが
主婦たちはこれからも生活のために冷静に殺人を続けていくと思うと怖いし
上流階級奥様が「たかだか数万のために殺されるなんて」
と発狂しかけるのも分かるしで後味悪かった。

 

如菩薩団―ピカレスク短篇集 (角川文庫)
如菩薩団 ピカレスク短篇集
(角川文庫)
ウィークエンド シャッフル (講談社文庫)
ウィークエンド シャッフル
(講談社文庫)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...