凍った時間(星新一)

15本当にあった怖い名無し:2014/01/26(日) 11:36:40.90
星新一のショートショートの話

ある男Aが事故かなにかで醜いサイボーグとなってしまった。
人々に気味悪がられ、陰口を叩かれるのが嫌になって
地下に引きこもり、TVを見るだけの生活をするようになった

ある日、TVが突然映らなくなってしまい、
修理業者などにも電話がつながらないので恐る恐る外に出てみると、
街ゆく人々がみんな倒れて動かなくなっていた

わけもわからないので街をさまよっていると、防護服を着た男に呼び止められた
「こんな所で何をしているんだ?防護服はどうした?マスクだけでは完全ではないぞ。」
「俺の予備の服と銃があるから貸してやる。
 30分後に○○広場で集会があるからちゃんと来るんだぞ」
というようなことを言われ、防護服と銃を渡された。

30分後に広場へ行くと、防護服を着た人が何人も集まっており、
台の上でリーダーらしき人物が演説をしていた。

「我々組織がまいた催眠ガスで世界中の人間を眠らせる作戦は大成功だ。
 いずれ人々は目をさますだろうが、その時には重要施設は全て占拠済みだ。
 ついに我々が世界を征服した、我々の時代が・・・」バシュッ
リーダーは血を流して倒れてしまった。
集まっていた人は大混乱で散り散りになっていった。

Aは銃と防護服を置き、帰り道を歩き始めた。
途中、街の人々が起き上がり始めたが、
「あれ、俺達なんで眠っていたんだ?」
「おい見ろよ、あいつなんで地下から出てきてるんだ」
「気持ち悪いなー。地上に出てくんなよなー」

Aは黙って地下室へと帰って行った


506本当にあった怖い名無し:2014/02/09(日) 13:22:46.23
>>15
これkwsk

507 本当にあった怖い名無し:2014/02/09(日) 13:33:49.16
>>506
「ちぐはぐな部品」収録の「凍った時間」

 

ちぐはぐな部品 (角川文庫)
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