呪詛
-
50:本当にあった怖い名無し:2014/01/27(月) 23:52:37.64
- 大学時代、レズビアンの友人がいた。
同性の立場を利用してセクハラをするとかそんなことはなく、
真面目で優しい子だった印象があるそんな彼女だけど好きな人ができた。
ほとんどの友人には自分が同性愛者だということを明かしてなかったけど、
告白するときは自分がそういった人間だということもはっきりと言うつもりだと
今まで片思いになったことはあれど、告白するのは初めてのことだったらしい結果は酷いものだった。
何があったかは詳しくは分からない、
ただ、こっちにかけてきた電話でひたすら泣いていた。
分かったのは酷い振られ方をされたということぐらいそれで済めばまだよかった。
それからほとんど日を置かずに、彼女の姉が亡くなった。交通事故だったらしい
お葬式以来、数ヶ月ほど連絡が取れない日々が続いた。
大学の方にも来ていないようだったある日、その友人からいきなり電話がかかってきた。
こちらが何か言う暇もなく、彼女はひたすら呪詛のように言葉を繰り返していた
姉の葬式以来、何もかも嫌になって男、女を問わず体を売るようになっていたと聞いた。
それが原因でエイズにもなったと「なんで私のことを助けてくれなかった」という言葉が忘れられない
その電話以降、連絡が取れたことは一度もない。
大学も辞めてしまったようだったボロボロの声で言われたあの言葉が耳を離れない。
せめて生きていてくれることを願う