まんが日本昔ばなし/わくくり岩

787 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/04/29 04:46
消防の頃見たマンガ日本昔話。
ある谷あいに、信心深いおばあさんが慎ましく暮らしていた。
ある夏の日、旅のお坊さんが
「長旅で疲れたので、水を一杯ください」という。
おばあさんが綺麗な清水を汲んできて飲ませてあげると、
お坊さんは大変おいしいと言って御代わり所望。
おばあさんはまた水を汲んでくる。
この親切に感謝したお坊さんは、不思議な糸巻きをくれる。
これはいくらでも糸が繰り出てくるもので、
「ただしこの糸巻きのことを決して疑ってはいけません」と言って彼は去る。
おばあさんがこの糸巻きの糸で布を織ると、
それは大変美しい仕上がりで、やがて村で評判になり、
高い値で買われるようになった。(続く)

789 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/04/29 04:56
冬になった頃、おばあさんの織る布の評判は
お殿様の耳に届き、自ら布を所望された。
おばあさんは、これは大変、気合を入れて良い布を織らねば、
首を切られてしまうと思って作業にかかる。
だが、なぜこの糸巻きはいくらでも糸が出てくるのか、
不思議でしょうがなく、ひっくり返したり穴をのぞいたりするが、
何も変わったところは無い。
まあいいかと布を織り始めたが、ふいに糸が終わってしまう。
そこでおばあさんは、「決して糸巻きを疑ってはならない」と言った
お坊さんの言葉を思い出す。
疑ったために、糸巻きの能力が無くなってしまったのだ。
しかし、お殿様のための布はどうしても織り上げなければならない。
おばあさんは雪の降りしきる極寒の中、
必死になって自分で糸をつむぎ始める。(なぜか外で)
だがやがて寒さと疲労のために、おばあさんの体は
冷たく、冷たくなっていく・・・

おばあさん何も悪いことしてへんのに、
何で死ななきゃいかんのやと、子供心に後味悪かった。
別に強欲になったわけでもなく、正直ばあさん(声・市原悦子)だったのに・・・