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766 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/20 22:04
戦中か、戦後すぐくらいの話。
両親と二人の子ども(姉11歳くらい、弟8歳くらい)が都会から
田舎に移り住んでくる。(疎開だったかもしれない)
田舎のことなので、地元民はこの貧しい一家に白い目を向け、
村八分に近い状態になる。姉弟も学校でいじめられる。

ある日、父親が思想犯の疑いをかけられ警察にしょっ引かれてしまう。
村人たちの敵意は頂点に達する。その午後、学校から帰る途中の
姉弟の前に村の男たちが現れる。彼らは驚く姉の顔に袋をかぶせ、
むちゃくちゃに殴りつけながら、下着を脱がせ暴行する。
姉は殴られた回数を数えていたが、やがて気を失う。

当時の田舎とはいえ、あまりな出来事に警察が乗り出し、
暴行した男たちは逮捕される。だが彼らは反省することなく
「懲らしめるためにやった」「悪いのはあの一家だ」と言い張る。


767 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/20 22:05
田宮虎彦「異端の子」
次のような意味の文で結ばれている。
(村の男たちの強弁に)「大人でも自分のしたことをこのように
意味付けるのは珍しくない」。

この末文や暴行の描写が、妙に淡々としてて、それがかえって
陰惨な印象。

15,6歳のころ読んで激しく鬱になりますた。

 

異端の子―田宮虎彦小説集
異端の子
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