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775 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/21 00:50
田宮虎彦には次のような作品もある。
「異母兄弟」ずっと以前モノクロで映画化されたこともある。

大正時代くらいの朝鮮半島。
ここに駐留する日本軍の、ある幹部将校は妻に先立たれ2人の幼い男の子がいた。
彼が再婚した相手は、家で雇っていた女中の利江。
妊娠させたために仕方なく結婚したのだ。
利江は、夫にも、先妻の2人の子にも家族扱いしてもらえず、女中扱いされる。
男児を産み、さらに次にまた男児をもうけても、その扱いは変わらなかった。
彼女の2人の子は、異母兄たちにいじめられる悲惨な少年時代をすごす。

やがて太平洋戦争が始まった。成長した4人の男の子に次々と召集令状が届く。
しかし利江の生んだ子のうち、上の子は社会主義運動に走り、行方をくらませてしまった。
戦況は厳しくなり、異母兄は2人とも戦死する。
戦争が終わり、内地へ引き上げてきた元軍人夫婦に近所の目は冷たかった。
かつての幹部将校も酒びたりになり、呆けたような毎日を送るようになる。
ある日夫婦のもとに一通の手紙が届く。末っ子からだった。
「戦地で捕虜になり復員が遅れたが、帰れる目途がついた。お母さん、待っていてくれ」
泣き伏す利江。末っ子の帰還を待つある日、戸を叩く音がする。
開けてみると、行方不明だった上の息子だった。言葉もなく、利江は息子の体にすがりついた。


776 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/21 00:53
苦労した息子2人が無事だったのだから、一応はハッピーエンドなんだろうが、
これまた、いじめの描写や、人間扱いされてない女性の立場なんかが鬱。

田宮には「父や兄から理由なく虐待される」というジャンルの作品群があり、
作者の経験が投影されていると言われている。


779 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/21 02:41
え?よくわかんない。息子は2人も無事だったんだよね?
どこが後味ワル?

785 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/21 14:02
説明まずくてスマソ。
子ども4人の内訳
 上2人→先妻の子、利江の子にとっては異母兄
     利江の子どもたちをいじめたおす、利江のことも女中扱い
     ふたりとも戦死 
 3番目の子→利江の子、社会主義運動に走って行方不明。
       物語のラストで母親のもとに姿を表す
 4番目の子→利江の子、兵隊に取られたが生存が判明
       利江はこの子の帰りを待っている

786 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日:02/07/21 14:12
んで776に書いたみたいに、利江親子が虐待されるのは、当時の身分差
なんかから考えて、「仕方のない部分」的な書き方されてるわけ。
3人とも夫や兄には全く抵抗していないし。
この描写が「事実だけ並べてます」って感じで、その方が残酷さが
際立つ感じ。いくらハッピーエンドでも。
んーやっぱり文章下手なんだな漏れ。

 

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