ホーム » 小説 » 小説/さ行 » 脂肪のかたまり(モーパッサン)

19 名前:その1 投稿日::03/03/31 20:55
ではさっそく後味悪話いきます。
モーパッサンの「脂肪の塊」です。
普仏戦争のさなか、プロシアの占領下にあるルーアンを脱出するため、
貴族、議員、商人、尼僧など10人が大きな馬車でル・アーブルへと向けて出発した。
その中にブール・ド・スイフ(脂肪の塊)と呼ばれる太った娼婦がいた。
彼女はその太った身体が魅力的なとても気のいい娼婦だった。
馬車が立ち往生してしまい、一行は昼食をとることもできなくなった。
するとブール・ド・スイフが持参の豪華な弁当を皆に気前良く振る舞った。
みなは気の良い娼婦にすっかりと打ち解ける。
ようやくたどり着いた宿場には、プロシアの士官がいた。
彼は魅力的な娼婦に目をつける。
そして、彼と一夜を共にしなければ一行の通行は許可しないと言い出した。
しかし熱烈な愛国者である娼婦はこの申し出を断固として
拒絶した。いくら娼婦でもプライドと愛国心はあると断言した。

20 名前:その2 投稿日::03/03/31 20:55
一行は始めは彼女の愛国心と誇りを褒めたたえた。
しかし、何日も足止めされているうちにだんだんと苛々としてくる。
たかが娼婦のくせに何故この女はそこまでお高くとまるのだと。
そこで一行は彼女を言葉巧みに丸め込み、士官のもとへ出向かせるようしむけた。
娼婦は皆のために泣く泣く士官と一晩を共にする。
その夜一行は士官と寝ているであろう娼婦をネタに卑猥な冗談を言い合ったりする。
次の日娼婦を待っていたのは皆の冷たく侮蔑的な態度だった。
皆は、娼婦が自分達のために士官と寝たのであるにもかかわらず、その事で娼婦を侮蔑した。
皆の冷たい仕打ちに傷つきながらも、娼婦はまた馬車に乗り込み皆と宿を出発する。
何時間も馬車に乗っているうちに娼婦はお腹がすいてきた。
すると他の皆は弁当を広げてたベだした。皆は朝のうちに宿で弁当を用意したのだ。
しかし、娼婦はあわてて宿を出発したので弁当を持っていなかった。
娼婦に弁当をわけてやるものは誰もいなかった。
前に娼婦に弁当をわけてもらった彼等なのに。
娼婦はあまりのみじめさに泣き出してしまう。
しかし、彼等はそんな娼婦を無視して弁当を食べ続けた。

27 名前:>>19-20 投稿日::03/03/31 21:19
これで終わりなのね。話は。
あとは一行の誰かがやけくそで
フランス国歌を歌いだして、
フランス国歌に娼婦の泣き声が重なりつつ
馬車が走ってゆくというアイロニカルな終わり方。

後味悪。 


35 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日::03/04/01 08:02
真珠のネックレスの話もモーパッサンだっけ?
友達からネックレス借りて、それを無くしちゃって
必死に働いて弁償するんだけど
弁償し終わったらネックレスは模造の安物だったと分かるという話。
後味悪~ でした。

36 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・ 投稿日::03/04/01 09:09
>35

そうそう!思い出したよ。
それを弁償するためにほとんど家庭崩壊するくらいの
勢いで落ちぶれちゃったんだよね。

逆に、安物の宝石を集めるのが好きな奥さんが死んじゃって
旦那は宝石を二束三文で売っちゃうんだけど
実はそれは本物でものすごく高価なものでした、って話もあった。

 

脂肪のかたまり (岩波文庫)
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脂肪の塊・テリエ館 (新潮文庫)
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