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247 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/07(火) 21:47:57
小学校の時の校長は目の優しい、恰幅のいいおじさんだった。
子供の目で見て、怖くて近寄りがたい大人もいれば、こちらから近づきたくなる優しそうな大人もいる。
校長先生は典型的な後者で、特に低学年の子供には人気があった。
ランドセルを背負った小さな男の子や女の子と手を繋いで話しながら登校する姿をみかけることもあった。

学校に向かう道の脇に30センチくらいの高さと幅のコンクリートブロックが20個くらい、
70センチほどの間隔で並べてあるところがあった。
歩道脇の駐車場との仕切りだったのだが、通るときそのブロックの間を飛んで渡る子供が沢山いた。
あるとき自分もブロックを飛んでいて足を滑らせ、すねをコンクリートに打ち付けた。
痛さで声も出ない。うずくまっていると視界の端に校長先生が見えた。
校長先生は自分が目に入らないのかのようにまっすぐ前を向いたまま素通りしてゆく。
他に人通りもあまりなく、自分に気づかないとは思えなかったが、
少なくともコンクリに足をぶつけて痛さに悶絶しているとは思わなかったのだろう。そのときにはそう解釈した。
血はにじむものも怪我はたいした事はなく、なんとか痛みも治まってきたのでそのまま学校に行った。

その日の朝礼で校長先生はいつもの優しい口調でこんな話をした。
「駐車場脇のコンクリートの上を飛ぶのはやめましょう。今朝そこで足を滑らせて怪我をしている子がいました。
 その子はとても痛がっていました。とても危ないことなのですよ。」

分かった上で素通りだったのか・・・と思うとどうにも釈然としなかった。


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