鬼姫(楳図かずお)
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334 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/28(火) 06:27:48
- 小さい頃読んだ梅図かずおの「鬼姫」は後味悪かった。
うろ覚えだけど、以下あらすじ。美しいけれど残酷で気性が荒いため「鬼姫」の異名を持つ夏姫。
その姫が目が見えない病気になってしまった。
一人娘である姫は良い婿を取らなければならないのに、盲目では都合が悪い。
家老達は影武者を立てるために、村から
姫とそっくりな顔をした娘を無理矢理さらってくる。
貧しくとも恋人や両親と幸せに暮らしていた娘は優しい子だったが
影武者となるには鬼姫の残酷な所作を見につけなくてはならない。
厳しい修行や激しい拷問、鬼姫の折檻に苦しめられる日々。
最後は両親をその手で無理矢理殺させられてしまう。
しかし、そのことで逆に復讐に燃えた主人公は吹っ切れ
本物の鬼姫を殺し、姫としての権力を手に入れ、家老達を支配下に置く。
「もう本物の鬼姫はいない。私こそが本物の鬼姫だ」
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335 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/06/28(火) 06:27:58
- それから主人公は家来に命じ、かつて自分の恋人だった男を城に呼び寄せる。
だが、男は主人公を見ても、彼女が恋人だった少女だと信じない。
主人公は一生懸命事情を説明するが、男は
「顔はそっくりだが、あの子はもっと優しい目をしていた。
あなたの目は鬼のようだ。あの子であるはずがない」と
顔を背ける。そう、確かに主人公は本物の鬼姫になっていた。やがて主人公も目を患う。健康な体を失えば、もともと偽者の彼女など
用無しである。城の重鎮たちは新たに、姫と顔がそっくりの村娘を調達し
主人公を殺そうとする。
元恋人の男は、新たな影武者として連れられてきた村娘に
死んでしまった恋人(主人公のこと)の面影を見て、彼女に恋をする。
村娘も男に惚れ、二人は恋仲となる。
それに気付いた主人公は城に火を放ち(この辺曖昧なので違っているかも)
二人を脱出させると、城と共に鬼姫として死んでいくのだった。なんというか、読んだあと一番ムカついたのは元恋人の男に対してだったかもしれん。