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606 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/07/03(日) 02:12:17
オカルトではない後味の悪い話だが、池波正太郎の「狂乱」
剣術の腕はいいが、顔が悪く身分も低く、その割に剣だけは誰もかなわないために孤立する足軽。
唯一彼を認め、剣術を教えてくれた師匠も死に、彼は悪意の中にたった一人で放り出される。
彼の唯一の救いは、直属の上司が何くれとなく世話を焼いてくれ、自分の従者として扱ってくれること。
しかし上司のほうは、自分が行うはずだった決闘に押しかけ助太刀したその足軽に弱みを握られていると解釈し、
内心うんざりしながら付き合い続けていた。
江戸に出てきた足軽は、やはり男女問わず馬鹿にされながら世間に背を向けて生きていたが
やがて主人公の老剣士と出会い、かつての自分の師匠の生き写しのような彼に師事することを決めかける。
しかしついに足軽はその上司の面子を潰す事件を起こし、汚らわしい犬のように上司の家をたたき出され、
傷心のところで自分を普段からバカにする武士を見かけ、ついに切れて斬り捨ててしまう。
最後は気違いとして逃げ、主人公の老剣士によって斬られ、満足して死ぬ。

極端な話、いじめられっ子が逆切れして犯罪犯して成敗されるというだけの話なんだが
本来純真だった描写のある足軽をここまで追い詰めた人々の仕打ちが結構後味悪いものだった。


634 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/07/03(日) 19:24:27
>>606
剣客商売は他にもあるよね。
「その日の三冬」とかさ。

 

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