演奏も殺人も芸術

591 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/08/04(木) 07:23:52
昔、友だちに読ませてもらった少女漫画で、
ドイツの天才音楽少年と日本人女性のラブストーリーがあった。
女性には、日本に指揮者である婚約者がいる。
女性は留学中にドイツ少年と知り合い、
家族を亡くしたばかりで傷心の少年を慰めてるうちに、一度だけ過ちを犯す。
少年は14歳とか15歳とかそんなもん。女性は20代。
女性は帰国後、少年との事は胸に秘めて婚約者とつき合うが(罪悪感はアリ)、
少年は女性を追って来日し、婚約者に音楽家として挑戦する。
婚約者は挑まれる理由が解らない。少年の圧倒的な実力の前に敗退するも、
あまりに素晴らしい少年の実力をたたえ、絶賛する。少年はちょっと不満。
それから女性を訪ねた少年は今一度の抱擁のあと、ネクタイで女性を絞め殺す。
女性を永遠に、自分だけのものとするために。
その足で、その夜のコンサート会場に向かう少年。
会場では、何も知らない婚約者とのコラボで、最高の演奏会が行われる。
美しい汗を流しながら、握手する二人。演奏に満足した、さわやかな笑みの婚約者。
少年は勝ち誇った笑みを浮かべながら、婚約者を見る。
これから起きる事を知ったら、あなたはどんな顔をするだろうね……。

金髪碧眼の天才美少年には、演奏も殺人も芸術である事が解り、
一貫して美しく、描き手がそれで良いと思っているのが伝わってくる。
いいけどね…自分的には、
少女漫画のこーゆー傾向って何とかならんのかー!と思って後味悪かった。