わが愛は山の彼方に
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19 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/01(土) 21:31:16
- 4年くらい前にBSで見た宝塚歌劇の話で後味悪いのがあった。
内容は細かく覚えていないけど10世紀くらいの朝鮮、対立を続けるA国とB国の話。
A国とB国にはそれぞれ軍を率いる若い武官が居て、A国の武官が主人公。
A国の武官には美しい婚約者(仮にC姫とする)が居たが、
ある時彼が不在の戦で民が巻き込まれ婚約者がB国へさらわれてしまう。
自分が居なかった事を悔やみ、ますますB国への憎しみを燃え上がらせるA武官。
一方C姫は連れ去られた先のB国で殺されそうになるも、B武官に助けられる。
B武官は武人でも無い姫を丁重に扱い、いつかA国へ返すと約束してくれた。
しかしC姫は自国には簡単に戻れない事、そして戻っても一度他国の身となった自分の操を
A武官には信じてもらえないだろうと命の恩人であるB武官への恩を誓ってB国で過ごす事を覚悟する。数年経ち、相変わらずC姫を想って戦いを続けるA武官だったが
B武官とC姫の間には確実に愛が育っていた。
そんな二人が面白くないのが、元々B武官の許婚だったB国の姫だった。
嫉妬に狂ったB国の姫は、C姫を殺せとB国王である兄に頼む。
妹をここまで追い詰めたB武官とC姫を憎く想ったB国王は、
確実に勝ち目が無い戦いをA国に挑むようにB武官に命じる。そしてその時C姫をA国に返してこいと。
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20 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/01(土) 21:33:41
- 軍人としてその戦いに挑むB武官。
A国ではその情報を早くに得ていて、B国が来る前に迎え撃つ準備をしており
A国に侵入したB国軍はアッサリと窮地に追い込まれてしまう。
その時に自由の身になったC姫とA武官は数年ぶりの再会を果たす。変わらず愛をささやくA武官だったが
C姫の様子からB武官との間に愛が芽生えている事に気づく。
敵国の武官とはいえ、愛するC姫には幸せになって欲しいと考えたA武官は
一人敵陣へ乗り込んで行って、直接B武官にC姫の事を頼み、
C姫をもう一度B国へ戻すために、今ここで降伏しろと言う。
しかし軍人としてそれは出来ないと断るB武官は、その場で負け戦の責任を取って自害する。A武官からB武官の自害が伝えられたC姫は、A武官の目の前で後を追うように自害する。
一人きりになったA武官は、それでもC姫への愛をささやき続ける。という話。なんだかモヤモヤしたものが残った。
C姫への愛の歌を歌うA武官のバックに、お互いに抱き合ってうっとりするB武官とC姫の姿は
とても切ない光景だった。
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22 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/01(土) 22:44:58
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ハア切ない話だな。C姫がしっかりしてるやら調子良いのやら、
でもこんな良い武官たちに真剣に愛されるんだから、実のある人なんだろうな…
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165 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/03(月) 20:47:29
- >>19
それ、「わが愛は山の彼方に」ですな。
原作は伊藤圭一の「落日の悲歌」
ちなみにB武官は原作では日本人で、村上水軍の人。