ホーム » 小説 » 小説/ま行 » 魍魎の匣(京極夏彦)

460 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/07(金) 10:57:31
京極夏彦の「魍魎の匣」の中で、
家は裕福で頭も良く、すらりと色白、孤高の美女学生が、
駅のホームから突き落とされる展開がある。
その時一緒にいたのは、彼女と一番仲が良い同級生の少女。
いつも二人で本を読み、語り合っていた。ただし見た目も成績も、こっちの少女が下。
少女は、黒装束の見知らぬ男が現れ、突き落としていったと証言。
美女の方は入院するも、経過はすごく芳しくない。少女は心を痛めてる様子……なのだが、
学校では、彼女の物言いや態度が、美女の友だちに似てきたとウワサが。
マネしてる、取って代われると思ってる、無理なのに何か勘違いしてるよ、と嫌われる少女。
実は、美女友だちを突き落としたのは、その少女だった。
少女は、美女友だちが大好きだったし、尊敬していたし、孤独が共有できる親友として愛していた。
だがその日、美女友だちは、家庭的にあまり幸せではない悩みをうち明けた。
またそうしてうつむく美女の白い首筋に、少女は小さなニキビを見た。女神のはずの美女に。
少女が美女に対して持っていた、完全無欠の幻想が崩れたのだ。
少女は、ほぼ無自覚に、彼女を突き落とした。
黒服の男の話は、本で物語を参考に、脳内で無意識に構成したもの。
だから彼女にほぼ罪の意識はない。ただ、美女友だちの行きつけのサテンで、
彼女のスタイルを真似ていた彼女は、この後、殺人鬼の犠牲となってしまうのであった。

幻想ロマンス的な味付け、って事で良いんだけどね。
ああ、男性の作家の発想だなっ、て思った。
「少女」って、馬鹿だと思われてるんだなあ。後味悪い。


478 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/07(金) 15:31:22
>>460は、あらすじと謎解きが間違ってるよ。

460に書いてあることは、そういう動悸だと片づけようとすれば
そうできるけどって説明として京極堂(謎解きする役割りの人)が語る。
でも、その後に、実際の動悸なんて誰にもわからないし
人間とはそんなに簡単な生き物ではないという語りが続く。

私が京極夏彦について後味悪いのは、おもしろい話だと思うのに
なぜかキャラ萌え同人女しかファンがいないように思われていることだ。


480 名前:460 投稿日:2005/10/07(金) 16:14:28
>>478
京極の読み解き方についてはいろいろ有るだろうが
その手の論争は板違いなのでやめておく。そのうち、どこかでね。

485 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/07(金) 17:07:24
>>478の要約も正しいとは言えないよ。
「しかし」と内容を全否定してるわけじゃない。
京極堂は、「この推論は正しいと思うが、そもそも第三者が他人の動機などを
くどくど詮索してみても無意味だ」と主張しているだけ。

人は動機によってのみ殺人を犯すわけではなく、
あらゆる状況がそろったときに、ふっと魔に背中を押されるように人を殺めてしまうのだ、
というのが彼の持論だからね。

 

文庫版 魍魎の匣 (講談社文庫)
文庫版 魍魎の匣
(講談社文庫)


後味悪い
(後味悪ければクリック)
読み込み中 ... 読み込み中 ...