ガラスの仮面/第27話「見えない落とし穴」

651 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/11(火) 01:00:46
先日たまたま間違えてアニメの「ガラスの仮面」を録画してしまった。
昔漫画を少し読んだことがあったので、
貧しい暮らしをしていたが演技に関しては神がかった才能を発揮する少女の話、というのは知っていた。
ので、なんとなく見てみると…。

主人公のマヤは今や新進女優。
が、所属事務所のマネージャーは昔の劇団仲間から彼女をシャットアウト、
元仲間はマヤが変わってしまったのだと思う。
事務所社長は、重病で目の見えないマヤ母を診療所に隔離、
間もない公演の初日に面会させて感動演出をもくろむも、母親脱走、
雨に打たれ、ひき逃げされ、娘の作品が上映されている映画館に入り息を引き取る。
マヤは立てカンで昔の仲間の芝居を知り見に行くが、
人気女優と知った観客が騒ぎ、元仲間たちに初日を壊しに来たのかと責められる。
その後母の死を知り打ちひしがれるマヤ。
マヤに取って代わろうと素朴な田舎娘のフリをして近づいていた野心家の娘が、
母親が監禁されていたことをわざと教えたため、
衝撃と憎しみのあまり、唐突に出てきて同情してくれた暴走族?のバイクの後ろに乗って疾走するマヤ…(続く)

わずか30分弱のアニメで、後味悪すぎ。
最後のバイクというのもなんだか。


652 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/11(火) 01:06:13
>>651
よりによっていちばん後味悪い回を見ちゃったなw

655 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/11(火) 01:57:27
>651
その野心家の娘(乙部のりえ)に対する亜弓さんの復讐が、後味良過ぎるくらいに爽快。

663 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/11(火) 03:38:05
>>651
マヤの一番辛い時代の話だから、その続きも読んだ方がいいよ。

691 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/11(火) 14:25:01
マヤのライバル亜弓は映画監督の父と女優の母を持つサラブレッド。
演技力もすばらしく天才女優と見られているが実はものすごい努力の人。
マヤはサラブレッドである亜弓に憧れているが、亜弓はマヤこそが天才だと思っている。

マヤは>>651の展開のあと舞台をすっぽかし浜辺で寝ているところを発見される。
実は暴走族の兄ちゃんは乙部のりえとグルで睡眠薬入りのジュースをマヤに飲ませていた。
マヤはその後仕事もなくなり母の死のショックと執拗なのりえの根回しによるイヤガラセで
演技もできなくなり失踪してしまう。

ある日亜弓は楽屋裏で乙部のりえとグルのマネージャーだか事務所社長だかが
暴走族ともめているところを見てしまう。
のりえの本性を知った亜弓はそれまで自分の力で勝負するために
絶対に力を借りないと決めていた父に頼み込み
のりえの初主演舞台で準主役の役をもらう。
練習のときは抑えた演技をしていた亜弓だが本番では本領発揮ですばらしい演技を披露し
のりえはその演技にまったく太刀打ちできずすっかり食われてしまう。
評論家にも「マヤの人気を受け継いでいただけの平凡な役者」とこき降ろされるハメに。
自分がとってかわろうとしていたマヤは亜弓が認める唯一のライバル、
つまりマヤには亜弓と互角の実力がある。
そのことにようやく気づきマヤと自分の実力差に愕然とし、完全な敗北に打ちひしがれるのりえ。

ここんとこの亜弓さんはほんとかっこよかったなー
まあ実際の観点からいえば主役を食う演技は役者としてダメなのかもしれんが爽快だった


697 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/11(火) 16:10:25
>691
そのエピソードで若干の後味悪さが残るんだが。
なぜならのりえの初主演舞台は「吸血鬼カーミラ」。
のりえは主役と言えど、人間マリアの役柄。亜弓さんがカーミラ。
・・・普通、「吸血鬼ドラキュラ」でドラキュラとヘルシング教授のどっちが
目立ってどっちの役者名が覚えられるかと言えば、当然ドラキュラ役。
のりえは主役主役と張り切り、上演後「亜弓が主役だ!」と絶賛されるが、
舞台的にはハナからカーミラが主役、というかマリアで目立つ方が至難の技
というところが後味悪い・・というか釈然としない。

698 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/11(火) 16:23:53
だからって「13日の金曜日」でジェイソンに感情移入する人はいないだろう。
目立つかどうかはともかく、観客が感情移入するのは主人公のマリア。

ところが亜弓さんは、カーミラを恐怖の対象としてではなく、
切なく悲しい存在として表現したため、客の思い入れまで持って行ってしまった。

マヤなら臨機応変にそれを受けて、存在感のあるマリアを演じられただろうが、
型にはまった演義しかできないのりえにはそれが出来なかった。
……っていう話だろ。


702 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/11(火) 17:45:30
>>691を書いた者だけど確かに思い出して書きながら
「でもタイトルが吸血鬼カーミラなんだから元々亜弓が主役だよなあ」と思った。今更だが。

ただ「この舞台の主役はのりえではなく亜弓だ」と評されたのは
単に目立った、目立ってないというだけでなくて
亜弓とのりえの演技にあまりにも実力差があったということじゃないかなと。
マヤがマリア=のりえの役をやっていたとしたら話の中心は確かにカーミラ=亜弓であっても
カーミラにひけをとらない、見た人の印象に残るマリアを演じられていたのではないかと思う。
のりえはそれができず「平凡な役者」と言われちゃったのでは。


705 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/10/11(火) 18:07:02
ガラスの仮面で思い出した。後味が悪いと言えば、他にもある。

主人公のマヤは役者を目指すが、母親の執拗な反対にあう。
何の取り柄もない、顔も平凡なお前が役者になんか慣れっこない、
そう言って反対する母親を捨て、マヤは家出をする。

居場所を突き止めた母親は、連れ戻そうとするが失敗する。
元々は娘が世に出て失敗し、傷ついたらと心配する親心から反対していた。
だがもう止める事は無理だろうと諦め、心を入れ替え影から応援しようとする。
娘は失敗ばかりするけれど、いい子だからよろしくお願いしますと
手紙と衣類、生活用品を詰め込んで養成所に送る。

ところが養成所のキティ(マヤの師匠)は、帰る場所があると言う安心感は
百害あって一利なしと断言し、手紙も衣類も燃やしてしまう。
その結果、マヤは母親が許してくれた事も知らず、
母親は来るはずのない娘の便りを待って暮らし、>>651の事件に発展する。

もしここで和解してたら、あんな事にならなかったのに・・・

 

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