MONSTER(浦沢直樹)
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628 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/04(日) 12:21:16
- 浦沢直樹「MONSTER」
ドイツで働いている日本人医が助けた少年が成長して、殺人鬼になる話。
最後に少年が言った言葉が後味悪かった(-_-)
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635 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2005/12/04(日) 16:31:10
- ドイツで働いている天才脳外科医ドクター・テンマは、将来有望の出世株。
ある夜、頭を撃ちぬかれて重症の男の子と、それを目撃してショック状態の双子の兄妹が運び込まれる。
Dr.テンマは院長の命令に背いて市長のオペを断り、双子兄の手術を優先したため仕事を干される。
だが、院長が殺され意識不明だったはずの双子の兄妹が行方不明になる。
病院のトップが変わってまた返り咲いたDr.テンマだったが、
調べていくうちに、双子の兄ヨハンは実験によって出来た殺人鬼(モンスター)だとわかる。
自分がモンスターを助けた事により何人もの人が殺され、
双子の妹ニナも巻き込まれようとしているのを止めるために、Dr.テンマは指名手配されながらヨハンを探す。最後、ヨハンは撃たれてまたDr.テンマが助けて事件は終わるんだけど、
意識不明のヨハンにテンマが話しかけてると、いきなりヨハンが起き上がって、
母親が最初に子供を実験に差し出した時の事を語る。
ヨハンとニナは顔がそっくりで、母親はどっちもまったく同じ女の子の服装をさせてて、
「双子の1人を実験に差し出せ」と言われて、泣いて両側からすがりつくそっくりの双子を、
「こっち…」とヨハンを差し出そうとして、「いえ、こっち…」とニナを差し出した。
(実験を受けたのはニナ。ニナが実験内容をヨハンに話し、ヨハンがニナに同調してモンスターになった)
「母さんは僕を助けようとしたの?僕と妹を間違えたの?いらなかったのはどっち?」と聞く。
はっとして気づくとヨハンは元通り意識不明のままで、夢を見たのかとほっとしてテンマは出て行くが、
ヨハンのベッドは空になっていてお終い。個人的には、山ほど人殺しまくる話で「いらなかったのはどっち?」ってラストはちょい弱い気がするし、
いらなかったのは多分ニナの方だよと思うけど、
「手を離さないで」って泣き叫ぶ2人の子供の片方を母親が差し出すシーンは、
絵も演出も鬼気迫ってて後味悪くて良かった。
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639 名前:635 投稿日:2005/12/04(日) 19:56:12
- この話の他にも「母親が2人の子供のうち1人を選ばされる」っての読んだ事あるけど、
なぜか男女の子供で渡されるのは大抵女の子みたいなんだよね。モンスターは完全に逝っちゃってる顔つきで冷静に「こっち」って突き出す感じが
返ってぞっとしていい出来だと思った。