ホーム » スレ別 » 後味の悪い話 その40 » 水の中(日野日出志)

908 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/03(金) 15:54:58
幼い頃に読んだ漫画が未だに忘れられない
子供だったので作者は知らないが、大人対象の恐怖ものっぽい
絵柄で何話か短編作品になってたけどその中の一つは

幼児(男の子)と母親だけで生活している一軒家で、その幼児は
障害児(手足が奇形で蓑虫状、顔も醜い奇形、知能も遅れてる?)だったが、
母親はその幼児をとても優しく愛情を持って世話してくれるので、幼児は幸せだった。
何かの事情で母子家庭だが、時々は一人の男性が尋ねてきて
幼児にもお土産をくれた(父親?)その男が尋ねてくると
自分は暫らく放って置かれるが幼児はそれでも幸せだった。

だけど、いつの日か男性は尋ねてこなくなり、母親は夜の仕事に出るようになったが、
鏡台の前で化粧する母親を隣の部屋から見ながら、
美しいが母親が他人になってしまったような不安を感じる。
やがてその不安は現実になってきた、夜の仕事で遅くなり、酔っ払って帰るようになった母親は、
もう前ほど幼児に優しくなくなり、それどころか「醜い!」「お前は邪魔者」などと
幼児に暴力すら振るうようになっていった。母親はいつの間にか色んな家に男を連れ込むようになり、
男がいる間は別の部屋に閉じ込められ床に転がされたままで置いておかれるようになった。

ある朝、男が帰ったのに、母親はいつまでも幼児を部屋から出しに来てくれなかった、
あまりの空腹に這いながら顔で襖をこじ開けて苦労して、母親が眠っている布団のところに這って行ったら
母親は首を絞められて白目を剥きながら死んでいた。
幼児は悲しくなかった、死んでいる女の人はもう優しい母親ではなかったから・・・
やがて、幼児は這い回りながら母親の顔を舐め始めた、段々母親の厚化粧が取れていき、
前の素顔に戻り剥いていた目を閉じてやると、昔の母親の姿になり、
初めて幼児は母を亡くした悲しみに泣いた(声は出せない)
・・でも、動けないし世間から隔離された家だし、声を出す事も人に助けを呼ぶことも知らない、
この幼児は多分このまま誰にも助けて貰えずに死ぬんだろうなぁ・・という終わり方だった。


910 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/03(金) 16:37:07
>908
タイトル思い出せないけど多分それはホラー漫画家の巨匠日野日出志の短編じゃないかと
自分も読んだ覚えがある
確か主人公は普通の野球少年だったんだけど交通事故で芋虫になったような(事故に遭う前のギャップが凄い)
主人公が母親と暮らすアパートの部屋に魚の水槽があってラストに刑事がアパートの部屋を調べに来て
部屋で「主人公と母親はどこに行ったのか」とか話し合ってると
場面はアパートの部屋に置いてある水槽がアップに
そこには何故か小型化して仲良く暮らす母親と少年が・・・ってラストでそんなに後味悪くなかったなぁ
日野日出志の絵はかなり独特で「見て吐いた」とか「トラウマになった」って人が結構いた

914 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/03(金) 19:35:15
日野氏の漫画で間違いないと思うよ。
「金魚の~」だったか「水槽の底~」だったか、
そんなタイトル。粗筋も概ね間違いない。
多分、「蔵六の奇病」に入ってたと思う。
全話が前味も後味も全て悪い、俺の人生と心に
傷を残した短編集だ。

 

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