ホーム » 小説 » 小説/わ行 » わが愛しの妻よ(山田風太郎)

157 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/06(月) 01:10:50
ネットが普及する何十年も前に、山田風太郎の描いた現代小説。
借金をかかえたある町工場長の奥さんが、金貸しに返済期限の延長を頼みに行く。
スケベな金貸しは、その奥さんがいい女だったので、有無を言わせずレイープ。
相手の弱みを握ってるし、こんな事は一家の恥。訴えたりしないだろうという読み。
ところがこの女の亭主は正義感。泣き崩れる妻を説得し、警察に出向いて
金貸しのレイプを通報、裁判にまで持ち込み、話題になる。
当然、妻は世間から好奇の目で見られることに。
だが、妻は夫の強い正義への思いを信じて耐える。やがてほとぼりも冷めていく。
ところが、近所の色気づいた悪ガキが、友だちと一緒に奥さんに接近。
「その道の専門家の奥さんに教えて欲しい」とか言って、むりやりレイプ。
夫はまたまた正義に燃え、親たち相手にガキどもを訴える。
まさかと思っていたガキたちはうろたえ、親どももタジタジ。妻はまた世間にサラされる。
気丈な妻は、それでも夫を助け、工場を守り続けた。
だが世間は不況の真っ只中。工員に給料が払えず、金策に駆け回る夫。
妻は工員たちにせめてもの真心を見せようと社員ピクニックを企画するが、
遊びに行った山で、工員たちは(みんな良い人たち)相談があると言ってくる。
「社長の苦労は良く判っている。だから、みんなで決めました。
給料は入りません。そのかわり奥さんに、皆を男にしてもらおうと」
ものも言えない妻。山小屋で、何人もの工員が無言で順番に妻に乗る…。
女子行員に支えられて戻ってきた妻に、何も言えない夫。
だがもう「正義」の2文字は夫の口からは出なかった。
しばらくして、妻が警官に歩道されてくる。駅で売春まがいの行為をしていたと言う。
うつろな目でへらへらと笑う妻を、夫はただ抱きしめるばかりだった。

159 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/06(月) 01:20:14
>>157
出てくる奴が最悪なのばっかだな。
工場爆破しちまえ

161 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/06(月) 01:25:06
ひどいな、それ。夫も妻も悪くないよ。ただ周りがDQNだらけだっただけ。

162 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/06(月) 01:36:24
自分的には金貸しや餓鬼共よりも工員達の方が頭にくる。
(金貸しや餓鬼共も当然頭に来るけど)

今までの夫と妻の経緯を知らない訳無いだろうに
よくそんな事考えた上に実践できるなと。


174 名前:本当にあった怖い名無し 投稿日:2006/02/06(月) 09:53:20
>>157
「わが愛しの妻よ」だったかな。
廣済堂文庫の短篇集「赤い蝋人形」に収録されてたような気がス

 

棺の中の悦楽 悽愴篇―山田風太郎ミステリー傑作選〈4〉 (光文社文庫)
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山田風太郎ミステリー傑作選〈4〉
(光文社文庫)


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